「フェラーリを運転する興奮」を忠実に再現
エアロダイナミクスは極めて効率的な、気流がフロント・アンダーボディからコクピット周辺へ、そしてサイドポッドへと導かれるソリューションを採用。リアは「499P」からインスピレーションを得たエアロダイナミクスを向上させるデザインとなっている。
フラットなカーボン製アンダーボディの上に浮いているかのように見えるボディは、コンポーネントをすべて下部に搭載したため、フォルムの純粋さが際立っている。このレイアウトにより最適な重量配分と極限の低重心を実現。また、サスペンションは最大トルク1100Nmをすべて路面に伝えられる設計が施された。
さらにサスペンションのセッティングを、ゲームで使われるタイヤのパフォーマンス特性とマシンの空力バランスに合わせて開発が行われた。複雑な市街地コースでも、伝統的なサーキットでも、最高のパフォーマンスを保証するという。
エクステリアからつながるインテリアは完璧でシンプルなデザインに仕立てられ、ドライバーにとって最適な機能性と人間工学を実現している。ダッシュボードは極限までシンプルに、ステアリングのメカニカルコンポーネントはエンジンカバーと同様の透明なハイテク素材が用いられた。
また、インターフェイス(HMI)は素早く簡単に操作できる設計となっているので、ドライバーが常に目の前のコースだけに集中することができるようになっているという。
「フェラーリを運転する興奮を忠実に再現した」このシングルシーターの「ヴィジョン グランツーリスモ」は、2022年12月23日から『グランツーリスモ7(GT7)』の全ユーザーが体験できるとのことだ。
それに先立ち、GT7ユーザーはゲームを通してのクイズキャンペーンに参加でき、優勝者は賞品として「ヴィジョン グランツーリスモ」を12月15日に受け取ることができる。また、12月15日から実物大のデザインモデルがマラネッロのフェラーリ・ミュージアムで展示され、開催中のエクスクルーシブなワンオフモデルの特別展と併せて2023年3月まで閲覧可能とのことだ。
AMWのミカタ
初期の頃からの『グランツーリスモ』ユーザーにとっては、近年、ゲーム内にフェラーリが登場するようになったことだけでも時代が変わったことを痛感したものだが、ついに『グランツーリスモ』用にフェラーリがバーチャル・コンセプトカーを手掛けたことは、いよいよ『グランツーリスモ』がフェラーリに認められたと受け取ってもいいだろう。今後、過去の名車たちもこの勢いでラインアップしてくれることを切に願う。