純正カーオーディオで堪能できる名門6ブランドをご紹介
BOSEに代表されるように、純正カーオーディオには世界の名だたる高級オーディオ・ブランドのシステムを搭載したクルマがある。それって、何がいいのだろうか? どんなブランドがどんなクルマに採用されているのか、解説していこう。
高級オーディオを純正で装備するメリットとは
すべての純正オーディオ・システムとは言わないが、多くの場合は納入が決定した時点で、クルマの設計段階から開発に参加できる。そのためスピーカーのレイアウト等の自由度がある程度きくことが多い。市販カーオーディオを後付けするときはスピーカーのレイアウトが最も苦労する部分だが、内装設計時から参加できれば、良い音に作りやすいのだ。
加えて、当然ながら後付け感のないスムーズなインテリアに仕上がる。若いころは市販の後付けオーディオをかっこいいと思っていても、歳をとるにつれて落ち着いたデザインの純正オーディオのよさもしみじみとわかってくるものだ。後付け感のないインテリアの中で、快適に良い音で音楽を楽しめるのは、ある意味理想だ。
そして、最も重要なことは納車時に高級ブランドのオーディオ・システムが組み込まれていること。つまり後付けシステムだと、納車したあとにクルマを専門店に持ち込み、商品代や取り付け費を払って組み込まなくていけないが、純正ならばクルマの一部として最初から付いている。同じ金額を払うにしても、車両代金に組み込まれているのと、あとで別に代金が発生するのとでは気持ち的に違うもので、この差は大きい。
では、それぞれの高級ブランドの特徴を知っておこう。
BOSE:国産車からポルシェまで数多くのメーカーで採用
ライブ会場にいるような臨場感あふれるサウンドを届けることを大切にしているアメリカのブランドがBOSE(ボーズ)だ。古くから純正システムの開発に参入していて、今では日産、ホンダ、マツダ、三菱車のほか、ポルシェ、ルノー、キャディラックなど、様々なメーカーに純正採用されている。独自に開発したCenterpointという技術は、いわゆるHi-Fiサウンドとは異なるが全席でコンサート会場にいるような臨場感あるサウンドが楽しめる。
ハーマンカードン:米国のブランドだが欧州車で人気
ブランド名はあまり馴染みがないかもしれないが、今やスピーカーのJBLやアンプのマークレビンソン、ヘッドホンやマイクのAKGなど、様々な有名ブランドを傘下に持つハーマン・インターナショナルのブランドのひとつだ。アメリカのブランドながらヨーロッパを中心に展開していたこともあり、BMWやミニ、メルセデス・ベンツ、ボルボといった欧州車に採用されている。国産車では以前、スバルが採用していたが今は採用していない。
マークレビンソン:レクサスだけが体感できる超高級ブランド
ホーム用は現在、最も安価なインテグレーテッド(プリメイン)アンプですら100万円近くというアメリカの超高級ブランド。ハイエンド・オーディオという分野を確立したメーカーと言っても過言ではない。車載用の製品は市販しておらず、マークレビンソンの音をクルマで聴けるのはレクサスのみ。この希少さもレクサスとマークレビンソンの価値を高めている。フルデジタルアンプと15個のスピーカーで構成した空間は、省電力と高出力を両立している。