アメ車風アレンジの軽トラは走りも本格派!
車両規格が日本独自となる軽トラック。仕事や生活の足として日本の社会になくてはならない乗り物だが、昨今のアウトドアブームもあって、キャンプや遊びの足としてカスタムユーザーに注目を集めている。
そんななか、北陸の地、富山で3年ぶりに開催されたオフ会「TOYAMA K-truck Meeting」には、HIGH、LOWともに個性あふれる軽トラックが多数参加していたのだ。今回はそこで見つけたUS風味なキャンパーキャリトラを紹介していこう。
シェルを加工したキャンピングKトラの居住空間にも大注目
1950年代のシェビー「ベルエア」風味のフロントマスクに変更したKさんの63Tキャリトラ(スズキ「キャリイトラック」)。これは大阪のキャルステージ製キットとなるが、当初はポン付けだったものの、車高を上げたことで元のヘッドライトの位置のままだと車検が通らないため、下部にもライトを追加で加工装着してハイとローを分けて点灯させる方法を取っている。
そのほかにもインパクトのあるアゲスタイルの足まわりや、軽トラをベースにシェルを付けたキャンパースタイルなど、どれも半端ないカスタムを披露している。
「リヤのシェルはAZ-MAX(アズマックス)からリリースしているK-aiというモデルのキャンピングカーになります。クルマ自体も63Tをベースに顔面変更や足まわりをJB43シエラ用に組み換えています」
その気になる足まわりだが、プロスタッフから「キャリトラにジムニー用の足まわりを組むキット」がリリースされており、ボルトオンで交換できるという。さらに電磁式のデフロックを前後に付け、JB43「ジムニーシエラ」用のトランスファーダウンギヤを装着。ギア比を低くするほど大きなトルクを得られるという。
「雪山や水場なども走りますが、今までスタックはしたことはありません。見た目こんなんですが足はかなり強いです」
ウインチも備えており、自身がスタックしたときに使うというより、助ける側として活躍できるクルマに仕立てられている。また、エンジンはDA64スズキ「エブリイ」用のターボエンジンに換装しており、走りも快適なのだ。
ヒッチメンバーや前後のバンパーなどには、高耐久のウレタンコーティング塗料であるラプターライナーを施工。防錆・防汚などに優れたコーティング塗料で、軽トラ・軽バンなどのアゲスタイルのユーザーにも多くの支持を受けている。
屋根の高さも稼ぐシェルで長旅もゆったりとくつろげる
日中のシェル内は向かい合ったソファにテーブル、さらに写真では見えないが右手には電子レンジや小振りのキッチンなども完備。ルーフも高いので思っていた以上に広さを感じる空間となっている。夜間になるとベッドに変えられるので、遠征や長旅も疲れ知らずのツーリングを楽しめそうだ。
オーナーのKさんは、大阪で行われるカスタム&ドレスアップの祭典、「大阪オートメッセ(OAM)」の「翔プロデュース」ブースにて、「SWAT隊長」役の「キャンボーイ」として活躍していたことも! 2023年度のオートサロンでもその勇姿が見られる(!?)かもしれない。