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ザ・昭和な街道レーサー仕様のスズキ「ワゴンR」がハンパない! 本物の「ハコスカ」「ケンメリ」パーツを流用してカスタム

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

細部にまで至って当時感を再現

 パーツチョイスは完全に街道レーサーのスタイルで選択。1970年代後半から1980年代初頭にかけて流行ったカスタムとして、GX71「マークII」用のボンネットを加工して取り付けたロングノーズをセットし、箱スカチンスポ、ビタローニミラー等も装着。

 また、当時感の再現という意味では、スピードスターSSRフォーミュラメッシュの13インチアルミも見逃せないポイントだ。この時代、SSR製のホイールは街道レーサーたちの憧れだったことを思い出す。

 ヤンチャ感を醸し出す外装には、少し珍しいパーツを取り付けている。それは、ケーニッヒっぽいブリスターフェンダーだ。てっきりワンオフで作り出した前後フェンダーかと思っていたが、02さんの話では初代ワゴンRが登場した当時、カスタムオオフチからこの街道レーサー仕様のボディキットがリリースされていたとのこと。今となっては貴重な当時物エアロパーツで、おそらく現存するのは、このクルマを含めて2セットということだった。

 その他の外装系では、エンブレムがハコスカ用ではなく、R32GT-R用だったり、マフラーのエンド部に名車「CBX400F」用ヨシムラサイクロンのサイレンサーを取り付けるなど、悪ノリでカスタムを楽しんでいる。

 インテリアは当時物グッズのオンパレードで、水中花シフトノブ、つり革、ACドリンクホルダー、ルームミラーにぶら下げるサイコロ、紫の回転灯など。シートは、コブラタイプのバケットシートをセット。極めつけはロールバーに貼った「やんぐおーと」と「チャンプロード」のステッカーだ。

* * *

 どうせカスタムするなら昭和テイスト全開で、みんなが驚くクルマにしたい。そして、ただ驚かせるだけでなく、見る人が見れば、その当時感がちゃんと伝わる、そんな街道レーサーを目指して02さんはパートナー愛用のワゴンRにフルリメイクを施した。最後に、少しだけ見方を変えると、なんだかチョロQみたいで可愛らしさも感じられる1台であった。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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