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ミニバンでサーキット走行は可能か? 背の高いクルマだからこそのメリットと注意点をお教えします

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/AMW編集部

ミニバンだからこそキチンとしたドライビングが磨かれる

 走行時はまずは横転に注意したいので、無理は禁物だ。しっかりと速度を落としてから曲がることを意識すること。気合いでコーナーに突入して、そのまま曲がりきれずコースアウト、砂利の上でコロンと横転というのはよくあるパターン。

 また、縁石にも要注意。車高調で車高ダウンしていたりすると、縁石に勢いよくのると一気にサスペンションが縮んでバンプラバーに当たって、ビックリするほどハネてしまうこともある。それがきっかけに横転することもある。

 こうした点さえ注意すれば、ミニバンでもサーキットを楽しめる。むしろ、サスペンションが柔らかく、重心が高いのでキチンとしたドライビングをしないといけない。スポーツカーでガチガチのサスで車高も低ければ、でたらめな運転でもどうにかなってしまうものなので、ミニバンは上達向きでもあるのだ。

 じつはスポーツ走行の世界でロードスターが愛されているのも同じ理由だ。ロードスターもサスが柔らかくフワフワとしているので、正しい運転でなければスムーズに走れない。それと同じで、ミニバンこそ運転の練習にはもってこいなのである。

先導車つき走行会もチェックしよう

 いきなり全開走行はちょっと……という人には、サーキット内を先導車について走る体験走行を行っているコースもある。先述の富士スピードウェイはミニバンでは通常走れないが、「オールスタイルミーティング」という走行会ではミニバンが走れるクラスもある。車高が高くても、重心が高くても、スポーツ走行はできるし、運転が上手くなることもできるのだ。

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  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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