ミニバンだからこそキチンとしたドライビングが磨かれる
走行時はまずは横転に注意したいので、無理は禁物だ。しっかりと速度を落としてから曲がることを意識すること。気合いでコーナーに突入して、そのまま曲がりきれずコースアウト、砂利の上でコロンと横転というのはよくあるパターン。
また、縁石にも要注意。車高調で車高ダウンしていたりすると、縁石に勢いよくのると一気にサスペンションが縮んでバンプラバーに当たって、ビックリするほどハネてしまうこともある。それがきっかけに横転することもある。
こうした点さえ注意すれば、ミニバンでもサーキットを楽しめる。むしろ、サスペンションが柔らかく、重心が高いのでキチンとしたドライビングをしないといけない。スポーツカーでガチガチのサスで車高も低ければ、でたらめな運転でもどうにかなってしまうものなので、ミニバンは上達向きでもあるのだ。
じつはスポーツ走行の世界でロードスターが愛されているのも同じ理由だ。ロードスターもサスが柔らかくフワフワとしているので、正しい運転でなければスムーズに走れない。それと同じで、ミニバンこそ運転の練習にはもってこいなのである。
先導車つき走行会もチェックしよう
いきなり全開走行はちょっと……という人には、サーキット内を先導車について走る体験走行を行っているコースもある。先述の富士スピードウェイはミニバンでは通常走れないが、「オールスタイルミーティング」という走行会ではミニバンが走れるクラスもある。車高が高くても、重心が高くても、スポーツ走行はできるし、運転が上手くなることもできるのだ。