スポーツカー顔負けの「トヨタ コンフォートGT-Z スーパーチャージャー」
今でこそタクシーというと「JPNタクシー」が多く目に付くようになってきたが、ひと昔前のタクシーの定番といえば、トヨタの「コンフォート」シリーズだった。また教習車としても使われることが多く、読者のなかにはコンフォート教習車で運転のイロハを学んだという人もいることだろう。
そんな四角く古めかしいセダンをベースに、トヨタテクノクラフト(当時)が手掛けたのが、「コンフォートGT-Z スーパーチャージャー」だ。
その名の通りスーパーチャージャーで武装されたこのモデルは、教習車仕様に設定されていた2Lガソリンエンジンの3S-FE型エンジンにスーパーチャージャーを組み合わせ、160ps/22.0kg-mの出力を発生。トランスミッションは当然5速MTで、30mmダウンとなる専用サスペンションを装着していた。
また足元にはワタナベのエイトスポーク、エアロパーツはチンスポと板ッパネと、80年代の走り屋テイストを感じさせるものとなっていた。そのほか、オプションとして3連メーターや強化クラッチ、LSDなどが用意され、FRらしい走りを楽しむことができる1台に仕上げてクルマ好きを魅了したのだ。