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「3シーズン」用テントで真冬のキャンプは大丈夫? 本格派キャンパーが待ち望む「冬キャン」で選ぶべきテントとは

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: 写真AC

  • テントでくつろぐ女性

  • 夏キャンプのイメージ
  • 冬キャンプのイメージ
  • テントでくつろぐ女性

テントには大きく分けて3シーズンと4シーズンの2種類が存在

 今年は快適な秋が短く、いきなり冬が訪れたように感じます。本来なら秋は暑さや寒さに翻弄されずにキャンプが楽しめるもっとも快適なシーズンなのですが、冬の訪れにキャンプのシーズンオフ宣言した人も多いのではないでしょうか。

 もちろん、凛とした冷たい空気の中での冬キャンプを楽しむ本格派も存在しますが、キャンプブームのなかでは少数派。多くのキャンプメーカーは多数派である春から秋のキャンプにターゲットを絞り、キャンプギアをリリースしていることは間違いありません。

 そこで、今回のコラムではキャンプの主役でもある「テント」に注目し「3シーズン用」と「4シーズン用」の違いについて考えてみたいと思います。

適応する温度だけではなく季節にも注目したい

 キャンプを始めたいビギナーや、ファーストテントから新しいテントに買い替えようと考えている脱ビギナーにとって、テント選びは大きな問題になると思います。シュラフには限界使用温度や快適仕様温度が表示されていることは認知されていますが、じつはテントにも適応する季節があり、3シーズン用と4シーズン用に分かれていることはあまり知られていません。

 この適応するシーズン表示が曲者で、3シーズンは春・夏・秋、4シーズンは春・夏・秋・冬に適している事を示しています。先にも述べましたが一般的に3シーズンを楽しむキャンパーが多く、市場に流通している多くのテントは3シーズン用と考えましょう。逆に4シーズン用は少数派であり、探すのに少しばかり苦労するかもしれません。

夏重視の「3シーズン用」と冬重視の「4シーズン用」

 3シーズン用テントの特徴は「夏」を強く意識して設計されていることです。今年の夏も猛暑、酷暑と言われたように、40℃に迫る気温の中で使用できるよう通気性や快適性が優先されています。通気性を重視したメッシュ構造や、ベンチレーション機構を取り入れているのが大きな特徴です。

 一方、4シーズン用テントは氷点下や寒冷地での雪山登山にも耐えられるよう、「冬」を意識して設計されています。そのため、テントの布地が厚く、フライシートの隙間から冷気が入り込まないようにスカート(マッドスカート)などが設けられ、保温性・気密性に優れているのが特徴です。

冬キャンプのイメージ

 そのため、夏の快適性は3シーズン用に比べて劣ってしまうことは否めません。例えるなら3シーズン用テントは通気性の良いTシャツ、4シーズン用は厚手のコートのようなもので、3シーズンは夏用、4シーズンは冬用と考えましょう。

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