欲しいと思うクルマを自分で作ってみた
こんなクルマがあったらいいなぁ、という思いから、軽カーで自作ピックアップトラックの製作に挑んだのが、カスタムに情熱を傾ける人物として有名な下関在住の「たけヤン」さん。ベースはスズキ「ラパン」で、大胆にもBピラー以降をカットしてオープンデッキの荷台を作りピックアップトラックにしてしまった。
ラパンにピックアップは、ない
「誰も見たことがないマシンリメイクを目指し、カッコ良く目立ってやろう!!」そんなコンセプトでこのラパン ピックアップトラッカーは生まれた。オーナーであり、ビルダーでもあるたけヤンさんは、お店に頼ることなく、作業のすべてを自らの手で行ったというから凄い人物である。
前方にセダンやクーペのようなボンネットとキャビンを持つ車体に、トラックの荷台がくっついたスタイルをピックアップトラックと呼ぶ。代表的なところでは通称サニトラ──「サニー トラック」がまさにそれにあたる。
たけヤンさんは、そんなサニトラ風の改造法を取り入れながらも、オリジナリティあふれるカスタムを楽しむべく、細かい部分にもこだわってラパン ピックアップトラックを完成させた。
オープンデッキの荷台はラパンのラインを残さないようにするために、FRP製の外装パネルを作って成形。メリハリをつけるためにエッジを立たせる処理を施すことで、トラッカーならではのフォルムを作り出した。また、より車体を長く見せる工夫として、純正のリアバンパーの位置まで荷台を延長しているのもポイントだ。
完成したラパン ピックアップトラックは、このまま普通に販売されていてもおかしくないほどの出来栄え。前後バランス的にも狙った通り大成功でカッコ良くキマッている。