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意外と知らない「焚き火」の落とし穴とは? 隣サイトとのトラブルを避けるために知っておきたいこと

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: 写真AC/AMW編集部

天ノ巻:風向きに注意して近隣のサイトに配慮しよう

 焚き火の楽しさは格別なものですが、注意するのは火事や火傷だけではありません。キャンプ場で焚き火をする場合には風向きにも気を付けましょう。風の向きを考えずにテントを張ってしまうと煙がテントに向かって流れてしまい、人が燻製のようにいぶされてしまうからです。風の向きを考えるのは自分のためだけでなく、隣のキャンプサイトにも配慮することが必要です。煙が隣のサイトを直撃してしまえば迷惑となり、テントとの距離が近いと火の粉でテントやタープに穴を開けてしまうトラブルも考えられます。

 また、風の強い日は「焚き火をしない」決断も必要です。強風に煽られて火が大きくなり過ぎたり、風に乗った火の粉が火事の原因になることもあるので注意して下さい。

終ノ巻:きれいに原状回復してから帰ろう

 焚き火は終わってからのマナーも大切。燃え残った薪や炭を残して帰るのはルール違反です。キャンプ場であれば指定された場所に捨て、持ち帰る場合には火消し壷を持参するか、しっかりと消火した後にアルミホイルに包み、自宅に持ち帰ってから自治体の決まりを守って処分しましょう。

 直火がOKな場所では石を並べてカマドを作る人もいますが、石を並べたまま立ち去るのもマナー違反。子どもがつまづいて転んだり、クルマで乗り上げて傷をつけたりすることもあるので、帰る際には安全な場所に石を戻して下さい。

 焚き火は原状回復がルールであり、しっかりと元の状態に戻してから帰るのがお約束です。焚き火は心を癒し、リラックスできるステキな趣味。それだけに火事や火傷、トラブルに注意し、マナーを守って楽しんで下さい。

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