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「オースターJX」「ナディア」「シグマ」車名を見てもクルマが思い浮かばないマイナーモデルとは? 分かる人はエンスーです

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: 三菱自動車/AUTO MESSE WEB

マツダ・プロシードマービー

 1980年代の後半から巻き起こったRVブームでは、「パジェロ」や「ビッグホーン」、「ランドクルーザー」といった強固なラダーフレームを持ったRV車(今でいうSUV車)が人気の中心となっていた。そこでマツダがその人気ジャンルに投入したのが、1991年に登場した「プロシードマービー」である。

 ベースとなったプロシードはマツダが長年リリースしていたピックアップトラックだった。前年には「プロシードキャブプラス」としてエクステンドキャブの2+2のシートを持つモデルをリリースしていた。

 ただ、キャブプラスは1ナンバー登録の商用モデルであったために、プロシードのバリエーションのひとつであるダブルキャブをベースにワゴンボディとし、乗用車登録となったプロシードマービーが新たに追加されたというワケだった。

 そんなプロシードマービーだが、ラインナップに長らくディーゼルモデルが存在しなかったこと(モデル末期の1996年3月に追加)や、マツダの販売力がそこまで高くなかったこともあってライバル車の後塵を拝する結果となり、スズキ「エスクード」のOEMモデルである「プロシードレバンテ」に後を託して姿を消すこととなった。

トヨタ・ナディア

 初代「イプサム」の派生車種として、「ガイア」とともに3兄弟の体をなしていた「ナディア」。ただし3列シートを備えるイプサム、ガイアに対してナディアは2列シートの5人乗りのみとなっていた。

 そのため3列目シートのヘッドスペースを考慮しなくてもよくなったためか、リアも丸みを帯びたワンモーションフォルムをまとっていたのが大きな違いとなっている。

 また、1999年6月には「type SU」というクロスオーバーSUVスタイルをまとった新グレードを追加。このモデルは大径ホイールやSUVテイストのフロントバンパーを持つだけでなく、大型のサイドクラッディングパネル、専用のオーバーフェンダーで3ナンバーボディとなるなど大幅に変更がなされており、ミニハリアーと言えるようなデザインとなっていたのも特徴的だった。

 しかし当時は今ほどクロスオーバーSUVの認知度も人気も高くなく、2003年ごろにすでに併売されていた2代目「スパシオ」に統合される形で消滅。ガイアとともに1代のみのモデルとなってしまった。

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