GT-Rチューニングパーツメーカーの最新情報
2022年10月30日に、富士スピードウェイで開催されたR’s Meeting2022の会場ではさまざまなパーツメーカーやショップがデモカーや新作アイテムを展示していました。そこでAMW編集部が気になったGT-Rのチューニングやメンテナンスネタをピックアップ。今回は、GT-Rオーナーにとってはお馴染みのチューニングメーカーにうかがった、チューニングの最新トレンドを紹介します。
エンドレス
ブレーキパーツやサスペンションなどを手掛ける老舗「ENDLESS」は、最近自社で手掛けたレストアや旧車、レーシングカーを展示するギャラリーも話題となっています。イベント当日は定番のキャリパーキットやパッドなどを展示していました。
ENDLESSの製品を使用しているGT-Rユーザーの動向は昔から変わっていないようで、サーキット走行ユーザーを中心にモノブロックの6ポッドキャリパーなどの、キャリパーキットの人気が高いとのこと。
また、R35やR34ではブレーキバランスをセッティングしたリア用6ポッドキャリパーも展開されています(R32、R33では4ポッド)。そのほか、ノーマルキャリパーを使用するユーザーでもMX-72やCC-Rgといったブレーキパッドが人気だそうです。なお、これはGT-Rに限った話ではないとのことで、それだけENDLESSのブレーキシステムへの信頼性が古くから高いということでしょう。
そんな中でもENDLESSの新たな取り組みとしてあるのが、トポロジー最適化技術を投入したキャリパー。これはコンピューターによる解析から最適な形状を導き出して形にするというもので、まさに贅肉をそぎ落とした形となっています。
ブリッツ
エンジンパーツやタービン、サスペンションなど幅広い分野のパーツを展開しているトータルチューニングメーカー「BLITZ」。第2世代GT-RからR35まで幅広いパーツラインアップを誇ります。
数多い展示アイテムのなかでも最新パーツとして注目したいのが、R35向けのタービンである「BOLT ON TURBO SYSTEM for R35 GT-R」です。750psに対応できる純正プラスαな仕様となっているこのタービンキットは、2022年1月に登場したアイテム。特徴としてはコンプレッサーホイールにBLITZオリジナルの削り出しのものを採用し、純正やNISMOタービンよりも大きなブレードとなっていながら、軽量化も実現しています。
ブレードを軽量化することで低回転域からでもタービンが回りやすく、ターボラグが少ない仕様となっています。
2020モデル以降はボルトオンで装着でき、それ以前のモデルも純正のエキマニを用意すれば装着可能。純正タービンがブローし交換が必要となった場合、大幅な仕様変更はしたくないものの、純正よりもパワーは欲しいというニーズに最適なアイテムです。値段は110万円となっていますが、R35ユーザーに人気のNISMOタービンは約200万円のため、高性能でリーズナブルなBLITZのタービンキットは、魅力的な選択肢と言えるでしょう。