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2023年も間違いない日産「GT-R」のチューニングとは? 「エンドレス」「ブリッド」「ブリッツ」の最新流行をお教えします

デモカーに装着されていたレーシングMONO6GTのキャリバー

GT-Rチューニングパーツメーカーの最新情報

 2022年10月30日に、富士スピードウェイで開催されたR’s Meeting2022の会場ではさまざまなパーツメーカーやショップがデモカーや新作アイテムを展示していました。そこでAMW編集部が気になったGT-Rのチューニングやメンテナンスネタをピックアップ。今回は、GT-Rオーナーにとってはお馴染みのチューニングメーカーにうかがった、チューニングの最新トレンドを紹介します。

エンドレス

 ブレーキパーツやサスペンションなどを手掛ける老舗「ENDLESS」は、最近自社で手掛けたレストアや旧車、レーシングカーを展示するギャラリーも話題となっています。イベント当日は定番のキャリパーキットやパッドなどを展示していました。

 ENDLESSの製品を使用しているGT-Rユーザーの動向は昔から変わっていないようで、サーキット走行ユーザーを中心にモノブロックの6ポッドキャリパーなどの、キャリパーキットの人気が高いとのこと。

 また、R35やR34ではブレーキバランスをセッティングしたリア用6ポッドキャリパーも展開されています(R32、R33では4ポッド)。そのほか、ノーマルキャリパーを使用するユーザーでもMX-72やCC-Rgといったブレーキパッドが人気だそうです。なお、これはGT-Rに限った話ではないとのことで、それだけENDLESSのブレーキシステムへの信頼性が古くから高いということでしょう。

 そんな中でもENDLESSの新たな取り組みとしてあるのが、トポロジー最適化技術を投入したキャリパー。これはコンピューターによる解析から最適な形状を導き出して形にするというもので、まさに贅肉をそぎ落とした形となっています。

ブリッツ

 エンジンパーツやタービン、サスペンションなど幅広い分野のパーツを展開しているトータルチューニングメーカー「BLITZ」。第2世代GT-RからR35まで幅広いパーツラインアップを誇ります。

 数多い展示アイテムのなかでも最新パーツとして注目したいのが、R35向けのタービンである「BOLT ON TURBO SYSTEM for R35 GT-R」です。750psに対応できる純正プラスαな仕様となっているこのタービンキットは、2022年1月に登場したアイテム。特徴としてはコンプレッサーホイールにBLITZオリジナルの削り出しのものを採用し、純正やNISMOタービンよりも大きなブレードとなっていながら、軽量化も実現しています。

 ブレードを軽量化することで低回転域からでもタービンが回りやすく、ターボラグが少ない仕様となっています。

 2020モデル以降はボルトオンで装着でき、それ以前のモデルも純正のエキマニを用意すれば装着可能。純正タービンがブローし交換が必要となった場合、大幅な仕様変更はしたくないものの、純正よりもパワーは欲しいというニーズに最適なアイテムです。値段は110万円となっていますが、R35ユーザーに人気のNISMOタービンは約200万円のため、高性能でリーズナブルなBLITZのタービンキットは、魅力的な選択肢と言えるでしょう。

BRIDE

 愛知県東海市を拠点としているシートメーカー「BRIDE」。創業初期からモータースポーツの実戦で培ってきた技術を市販のスポーツシートにもフィードバックしています。イベント当日は新世代となったプレミアムスポーツシートブランド「edirb」を中心に展示。実際に試し座りすることも可能となっていて、多くの来場者がその座り心地を体感していました。

 edirbはプロテインレザーを使用した高級感溢れるデザインを身にまとったスポーツシート。R35ユーザーを中心に人気が高いブランドとなっているそうです。新世代となったedirbは基本骨格が新しくなったほか、従来から使用しているプロテインレザーに加え、ダイアモンドキルティングや人工皮革のヴィーガンレザーであるビガプリモ、ウルトラスエードを新たに追加。高級感と機能性もグッと向上しています。

 BRIDEイチオシのシートは、フルバケシート並みのホールド性を持つedirb「161」「162」と。日々の利便性や快適性を確保しつつも、サーキット走行にも対応可能なホールド性を持つ高級感のあるシートは、純正プラスαでキレイに乗るという近年のGT-Rチューニングのトレンドにもピッタリマッチするシートと言えます。

これからもGT-Rとのカーライフを楽しむために

 定番のチューニングメーカーでは、これまでのお馴染みのアイテムの人気の高さは維持しつつも、新たな人気アイテムが登場してきているのが分かりました。少し前ならGT-Rはハイチューニングのイメージが強かったものの、チューニングメーカーがライトチューンや高級感を演出するパーツも展開しているのは、トレンドの移り変わりやユーザーからの需要があるからと言えるでしょう

 パーツのハード具合や雰囲気を選べる幅が広がりつつある印象を受ける内容となっていましたが、それは今後もGT-Rチューニングの可能性が広がっていくことに繋がるはずです。

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