エンジンはサブコンピューターを導入し635psに!
ドイツのチューニングメーカーである「マンハート」社から、BMW「X4 M コンペティション」をベースとしたコンプリートカー、「MHX4 600」が完成したというニュースが入った。現在のマンハートは、BMWを中心にVWやアウディ、さらにはポルシェやテスラといった、さまざまなメーカーのチューニングを行う、ドイツでも大きな勢力を誇るチューナーへと成長を遂げているが、やはりそのコアとなるのはBMWチューニングだ。
今回はスタイリッシュな4ドアクーペスタイルを持つSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)、しかもパフォーマンスを追求するにはベストサイズな素材ともいえるX4 M コンペティションがベースというのだから、実際のパフォーマンスへの期待は大いに高まるところだ。
一見完璧なオリジナルだが……
まずはその心臓部たるエンジンから解説を始めることにしよう。X4 M コンペティションに搭載されるのは、ツインターボに高精度のダイレクト・インジェクション・システム、さらにバルブトロニック等々の技術を盛り込んだ3L直列6気筒DOHC。510psの最高出力と650Nmの最大トルクで、0−100km/h加速を3.8秒でこなす。
まさにSAVの象徴的存在ともいえる一台だ。そのパワーに対応する専用の「Mアダプティブ・サスペンション」や、サーキットでも最大のトラクション性能を体感させてくれる4WDシステム「M xDrive」を組み合わせる。はたしてこの完璧ともいえるSAVに、さらなるチューニングの余地があるのだろうか。