オリジナルのエグゾーストシステムを採用
マンハートがまずチューニングを施したのは、510psを誇るパワーユニットだった。サブコンピューターの採用、もしくはオリジナルのコンピューターをリマッピングすることで最高出力を635ps、最大トルクを785Nmに強化。この125ps、135Nmのエクストラは、ノーマルで2020kgという車重には非常に大きなアドバンテージとなることは間違いないだろう。
さらにマンハートは、オリジナルのエグゾーストシステムを、このモデルのために開発している。いずれも現在の段階ではTÜV(ドイツ技術検査協会)の認証が得られていないため、ドイツ国外への輸出専用アイテムとなる。とはいえステンレススチールで製作されたフラップ機構付きのエグゾーストシステムは興味深い存在。またエンドパイプには100mm径の4本出しセラミックコーティングタイプが用意される。
シャシーも、もちろん強化済みだ。H&R社のスプリングを用いることで、車高はノーマルからさらに30mmダウンに。マンハート・オリジナルのフロントスポイラーやリアディフューザー、2ピースのフロントバンパー、カーボンミラーキャップなどで構成されるカーボンエクステリアキットを採用するスタイリングは、ローダウンによってより精悍な印象に変化している。これらのアドオンパーツは、いずれもカーボンで成型されたもの。前で触れた車重はさらに軽量化されているのだ。
前後のホイールは22インチが選択されているが、驚くことにアルピナ社からの供給によるものだ。タイヤはフロントに255/35R22、リアに295/30R22を組み合わせる。また、21インチ径ホイールのも選択可能である。
ブラックのボディカラーに車体の前後を貫くストライプ、そして赤いトリミング。アルピナが採用するブルーのボディカラーと特徴的なデコラインと同様に、マンハートもまたこの独特なカラーリングで、世界にその名を知られる存在になるのかもしれない。