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スズキ「ジムニー」にボディと一体化する「ルーフテント」誕生! 「ムーンクラフト」設計だからエアロ効果も間違いなし

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TEXT: AMW編集部  PHOTO: カマド

人気の「ジムニー/ジムニーシエラ」でお洒落な「車上泊」!

 2018年に4代目へとフルモデルチェンジして以来、今なお人気の衰える気配のないスズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」。静岡県御殿場市の株式会社カマドが運営する「ジムニー秘密基地」から、2年がかりで開発したジムニー&シエラ専用のルーフテント「キャノティエ(Canotier)J3」が2022年12月26日に発売された。

ジムニー専門店とレーシングカーコンストラクターがコラボして開発

 現行型ジムニーとジムニーシエラの外遊び性能の高さは今さら言うまでもなく、多彩なアウトドアフィールドで活躍中だ。車内を工夫すれば大人1名の車中泊もどうにか可能ではあるが、荷物を満載しているとそれも難しい。そのため近年は「車上泊」の人気も高まっており、これまでにもルーフキャリアに装着できる汎用品のルーフテントは数多くリリースされてきた。しかし汎用性が高い一方で、高速走行時の風切り音が気になったり、装着時の重心が高くなることでジムニー本来来のオフロード能力が発揮できない場面が見られた。

 今回、カマドが展開するジムニー専門店「ジムニー秘密基地」が企画した専用ルーフテント「キャノティエJ3」の設計とデザインを担当したのは、レーシングカーデザイナー由良拓也氏が率いる「ムーンクラフト」だ。

女性ひとりでも簡単に設営&収納できる

 新発売されたジムニー専用ルーフテントは、ジムニーのルーフ形状を3Dスキャナーで計測してピタリと装着できるように設計され、まるで純正部品のようなローシルエット&低重心を実現したのが最大の特徴だ。

 FRA(ガラス繊維強化アクリル樹脂)製の本体はモーターボートと同様のゲルコート仕上げで、軽量ながらも対候性や耐久性に優れており、リンケージ機構はアルミフレームを採用。テントにはウエットスーツにも使用されるネオプレーン生地を採用することで遮光性、保温性を確保した。

 テントの展開は油圧ダンパーとリンケージ機構を採用して、運転手ひとりでも簡単に展開可能。もちろんジムニー女子がひとりでもラクラク操作できる。ジムニーは3ドアという構造上、天井の前後長も短いことから、後端部を折りたたみ展開方式にすることで、身長180cmの人でも足をのばしてゆったり就寝できるようになっているのもポイントだ。

 このジムニー専用ルーフテント「キャノティエJ3」の重量は45kgで、展開サイズは長さ2100mm×幅1120mm×高さ970mm。伸縮式ハシゴ、フロアシート、ウレタンマット、各々専用ケースが付属し、取付費込の本体価格は77万円(税込)。なお静岡県御殿場市の「カマド自動車」での取付が必須となっている。

* * *

 ルーフテントでは就寝位置が高いため、周辺キャンパーの動きや野生動物の被害を受けにくく、また地面の湿気からも遠ざかるので快適に眠るのが最大の魅力。さらにテントを屋根に積んでいる分だけ、荷室スペースを広く使えるのも大きな利点といえる。ジムニー専用設計でスタイルも実用面でも死角のないルーフテントの登場は、アウトドアシーンをさらに充実させてくれそうだ。

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