デザイン・アイコンはインテリアでも採用
外観では目を引くのは、すでにマンハートのオリジナルとして定着した感もあるシグネチャーデカールキットだろう。フロントグリルやその左右に位置するエアインテークにピンストライプ。そしてボディサイドのボトム部やエンジンフードからテールエンドまでを一直線に描くストライプのデザイン・アイコンは、インテリアでもシートやトリムのデザインに用いられている。
前後のホイールは22インチへとワンサイズ拡大され、今回はマンハート製の「コンケープ・ワン」鍛造ホイールによって、足元が一気に引き締まった印象だ。
このBT800が発揮する最高出力は810ps、最大トルクは1060Nmとされる。これはベンテイガの8気筒モデルでもっともスポーティな「S」グレードから、さらに260psと290Nmのエクストラを得た計算になる。対する車両重量は、こちらも2.5tをわずかに切る程度の数字。
その運動性能には大きな期待が持てそうだ。ハイエンドのSUVではすでに最高出力は700psを超え、600psレベルさえ当たり前の世界となった。そんななか、800psオーバーのSUVはまだまだ魅力的な存在に映る。
ちなみにマンハートが製作したチューニングモデルは、このBT800も含めドイツではすべてTÜV(ドイツ技術検査協会)によって公道走行が認められている。日本でもぜひ、その実力を試してみたいものだ。