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トヨタ「タンドラ」をDIYでオーバーランダー仕様に! ローコストテクニックを紹介します

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

設営作業たったの5分

 外装については、自分でマットグレーにオールペン。今どきは塗料の進化もすさまじく、自分でオールペイントできる塗装キットが売られている。これを使えば数万円でオールペンが済む。それに、オーバーランダーというコンセプトであれば、多少ミスしても逆にそれも味となるので、オールペンにもはじめてチャレンジしたそうだ。

 それ以外ではオーバーランダー仕様としてどうしても必要になる所に集中してコストをかけたそうだ。見た目を良くするフロントバンパーは、定番のパラマウント製をセットし、オーバーフェンダーはスミティビルトを組み合わせている。そして、タイヤはニットーマッドグラップラーに、ホイールは20インチのディアブロ・オフロードを履かせ、オールロード仕様として主張させた。

 汎用キャリアやラックには、キャンプに必要な道具を乗せるだけでなく、オーバーランダーとしてどうしても必要なルーフテントとサイドオーニングをマウント。どちらも展開がとても楽で、目的のキャンプ地に到着後、すぐに設営、その作業はわずか5分で完了とのこと。子供と遊ぶ時間がたっぷり取れるようになった。「これこそまさにオーバーランダースタイルの魅力なんです」と飯田さんは説明してくれた。

* * *

 費用をかければカッコ良いクルマが作れるかと言えば、必ずしもそうでもない。そうした意味でも、このタンドラのカスタムは良い参考になるだろう。つまり、すべてはオーナーのセンスにかかっていると言って過言ではない。

 オーバーランダーというテーマに沿って作り込まれた飯田さんのタンドラは、ボディカラー、装備、あえてちょっと錆を発生させたワイルドな雰囲気を含めて非常によくまとまっている。コストを掛けるところは必要最小限の大切な箇所に絞り込み、残りは雰囲気を高める工夫によって節約。こうして作り込まれた飯田さんのタンドラは、オフロードシーンがよく似合う出来栄えだ。

 きっとこのクルマなら泥化粧させることで、よりワイルドにカッコ良くなることは間違いない。洗わなくてもカッコ良く見える。これもまた経済的といえるかもしれない。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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