元々のボディカラーはカーニバルイエロー
2022年10月16日に埼玉県狭山市の「八千代工業」で開催されたイベント「BEAT & S660 Meeting in 2022」には、ホンダ「ビート」と「S660」が合わせて353台も集まりました。とくにS660はほとんどのオーナーが何らかのモディファイを加えているのが印象的でした。ほぼ全身をカーボンパーツで武装してひときわ目立っていたマシンを紹介しましょう。
軽量なミッドシップ・スポーツを求めてS660を購入
こちらの2017年式S660のボディカラーは元々はカーニバルイエローだったそうですが、もはや外観ではドアミラーの一部とリアまわりに名残りがあるのみで、ほとんどカーボンパーツで覆われています。オーナーの中村好男さんはこう語ってくれました。
「以前、ケータハム・スーパーセブン1700SSに乗っていたことがあり、久しぶりにオープン2シーターに乗りたくてS660を買いました。その時にコペンやロードスターも検討したのですが、ミッドシップ・スポーツカーであるのがS660に決めた理由ですね」
無いものはワンオフで製作し軽量化を徹底している
裏表綾織バキュームインフュージョンのフルカーボンボンネットを筆頭に、ワンオフで製作した前後フェンダーを装着。ドライカーボンハードトップは八千代工業製、エンジンフードはRSカーボン製だ。存在感の大きなカーボンウイングはVOLTEX製で、リアバンパーのディフーザーやガーニッシュもドライカーボンを使用。無いものはワンオフで製作し、徹底した軽量化を行っている。
サイトウロールケージを入れたインテリアには、RSカーボン製のドア内張り綾織カーボン、デフィの各種追加メーターやレカロ製バケットシートRMS、OMPのカーボンステアリングに無限クイックシフターなどを満載してレーシーな雰囲気を演出。エンジンはインタークーラーやオイルクーラー、EVC、キャタライザーを装着し、ECUはT-Racingのワンオフデータで走りも万全である。
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このS660でサーキット走行も楽しむという中村さんいわく「なんちゃってタイムアタック仕様」とのことだが、今後も空力をさらに進化させていきたいとのこと。サーキットやイベントで見かけたら、その進化ぶりとこだわりのディテールをチェックしてみてほしい。