冷却系は厳しい夏のままではダメ!?
夏とのギャップで注意したいのは冷却系だ。多くの人はオーバーヒート対策で大容量ラジエターやオイルクーラー、最低でもクーラントやサーモスタットの交換くらいはやっていることだろう。
しかし冷却チューンは「大は小を兼ねる」とはいかず、むしろ「過ぎたるは及ばざるが如し」だったりする。エンジンの熱量に対し冷却系が過剰だと油温や水温が低すぎる、俗に「オーバークール」と呼ばれる事態に陥ってしまうのだ。
通常は1~2周のウォームアップで適温になるはずが、いくら走っても低いままでは全開アタックに移れない。ひとつ下のギヤを使って無理やり温めたとしても、長いストレートでふたたび冷えてしまい満足に走れずに終了、なんて苦い経験をしたことがある人もなかにはいるはず。
あらかじめ冬用のクーラントや純正のサーモスタットに交換したり、現場でラジエターを部分的に塞ぎ風が当たらないようにするなど、クルマの状態に応じて何らかの対策を講じてみよう。