2022年で生誕65周年を迎えた2代目「ヌォーヴァ500」
日本最大級のフィアットのミーティング「フィアットピクニック」がフルサイズのイベントとしては3年ぶりに開催され、2022年9月10日(土)の浜名湖ガーデンパークには、過去最高の約1000台、2000人以上のフィアット乗りたちが集まった。そこには生誕65周年を迎えた2代目「ヌォーヴァ500」たちの姿も多数あったが、なかでも目立っていたのが昨今流行のルーフテントを背負った500だ。
ルーフキャリアと軽量テントコットで「車上泊」を実現
この真っ赤な1970年式フィアット「500L」のオーナー、軍司史剛さんは東京都在住だ。
「不動状態から4年かけてレストアし、そこから14年ほど乗っています。年がら年中、ちょこちょこ乗っていて、平日もときどき仕事に使ったりしていますよ。遠乗りも問題なく、これで白川郷まで行ったこともありますし、今日も朝3時に東京を出て4時間半くらいで浜名湖まで来ました」
なんと言っても目をひくのは、500の上に鎮座するルーフテントだ。近年はさまざまなジャンルのクルマでルーフテントが流行しており、クラシックカーでも装着しているクルマを時おり見かける。が、これほど小さなフィアット500でも大丈夫なのだろうか。
「もともとTHULEのルーフボックスを付けていて、4~5年前からGROWHILLのテントコットを使うようになりました。これはひとりでも扱える軽量なタイプで耐荷重は1.5人用です。500のルーフは頑丈なのでまったく傷まないですし、屋根が歪んだりもしません。ルーフキャリアでむしろボディ剛性が上がっています。たとえるならストラットバーみたいなものですね(笑)。ただし、ただし元々のクルマのボディの状態にもよると思うので、くれぐれも気を付けてください。どのチンクでもやっていいことじゃないです!」
と語る軍司さんは、普段はルーフキャリアにソーラーパネルを日よけとして載せている。アイテムごとにキャリアの間隔をメモっていて、載せるものに合わせて調整するそうだ。出かけるときはガレージでソーラーパネルかルーフテントか付け替え、ルーフキャリアのポテンシャルを十全に活用しているというわけだ。
「イベントの前泊などで実際にこれで泊まってます。高床で涼しいし、水気や湿気も避けられるので快適ですよ」