サポートもホスピタリティも万全な体制
“フェラーリオーナーのためのレース”ではあるが、車両を借りたりドライバーを招聘しての参戦も可能であるという。とはいえ、フェラーリで本格的なレースを楽しみたいオーナーに向けたもので、リリースには「このシリーズは、488チャレンジ レーシングカーを所有するすべてのお客さまが対象」と謳われている。
参加するには国内A級ライセンスが必要。実際のレースでは経験やコース上でのパフォーマンスなどによって4つのカテゴリーに分けられることとなっている。また、レギュレーションやルールはほかの地域で開催されているフェラーリ・チャレンジと同一で運営されるとのことだ。
2023年シリーズは4つのサーキットで5回が開催され、レースカレンダーは以下の通り。
4月8日・9日:富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)
5月6日・7日:オートポリス(大分県日田市)
7月1日・2日:富士スピードウェイ
7月15日・16日:鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)
8月19日・20日:スポーツランドSUGO(宮城県柴田郡村田町)
なお、2戦以上に参戦すると、イタリアで年に1回開催されるオーナー向けサーキットイベント「フェラーリ・フィナーリ・モンディアーリ」に参加することができるそうだ。
サポート体制も充実しており、ディーラーのメカニックはもちろん、セミワークスチームであるAFコルセのエンジニアが全戦に参加し車両をサポートしてくれる。また、エントリーからレーシングスーツの準備、開催中は専用の更衣室やリラクゼーションサロンをはじめとした完璧なホスピタリティが用意されているという。
車両は488GTBをベースにレース用に改良された、サーキット専用車両の488チャレンジEVO。2019年に488チャレンジより進化し、従来モデルよりエアロダイナミクスなどを大幅に向上させている。ちなみに多くのドライバーからの要望により、後方視界を向上させるリアカメラも装着された。488チャレンジは2016年に発表された、チャレンジモデルとしては初めてターボチャージャーを搭載したモデルとなる。
参加費用は全戦参戦で1360万円、スポット参戦の場合は370万円となる。費用にはタイヤ2セットと燃料代、インストラクターやメカニックサポート、各種ホスピタリティが含まれており、レーシングスーツやサーキットで着用するウェアまで付いている充実ぶりだ。正式なエントリーはこれからということなので、興味のある方はディーラーに問い合わせてみては如何だろうか。