ポイントは車両の査定方法と年間走行距離
空前の旧車人気が続くなか、近年はクラシックカー用の保険も注目されており、愛車の価値がどんどん高騰していく状況下で加入するオーナーが増えている。ここで言うクラシックカー用保険とは車両保険のことで、旧車であっても対人と対物の保険は普通に入れることは大前提としてお伝えしておく。
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年間走行距離が少ないなら割引も可能
もちろん、クラシックカーも通常の車両保険に入ることは可能なのだが、車種および車両のコンディションによって査定額がピンキリで、割引となる条件が複雑だったりすることもあり、イマイチよく分かっていないというオーナーも多い。
端的に説明すると、充実した補償でユーザーに快適なカーライフを提供している国内大手保険会社の一般的な保険のプランでは、時価での資料提出もしくは購入時の注文書で査定額を算出し、車両保険への加入を可能としている。十分な補償を得ることができるが、当然のことながら上限を高く設定すると年間の支払額が多くなるので注意したい。
クラシックカー用保険の場合、例えば1975年以前に製造+年間走行距離2000km以内の両方を満たすと20%割引になったりするので、そちらをチョイスするのもアリだ。とはいえ、愛車でたくさん走るオーナーはひとつのイベントで2000km以上走ってしまうこともあるので、こちらも契約前に査定額や自身とクラシックカーとの付き合い方についてあれこれ精査する必要があるだろう。
10台以上持っているならフリート契約という手も
筆者の知人は年間走行距離5000km以内/車両保険500万円という設定でクラシックカー用保険に加入しており、彼によると車両の評価額以下であれば自由に金額を設定できるそうだ。そして、別の知人は国内大手保険会社の一般的な保険のフリート契約にて、マツダ「コスモスポーツ」など11台の愛車を車両保険に入れており、台数が多いほど割引率が高くなるプランで保険料を安くしているのであった。
なお、契約車が事故や故障といったトラブルにより自走不可となった場合、ロードアシスタンス・スタッフが現場に急行し、ユーザー指定の修理工場などまでレッカー搬送してくれるロードサービス特約は旧車乗りにとって必須だといえる。国内大手保険会社の一般的な保険に加入する場合も、クラシックカー用保険に入る場合も、選んでおくことを推奨したい。