E30 M3だけの走行会にお邪魔しました
2022年10月10日スポーツの日に、本庄サーキットで「E30 M3 CLUB」主催のE30M3走行会が開催された。1985年のデビューから数えれば40年近い歴史を持つクルマだが、走り好きのオーナーが多いということもあって、手を入れるべきところには手を入れ、いまでも本気でサーキット走行を楽しんでいた。
今回はそんなM3走行会にお邪魔して、オーナーと愛車を取材させていただいた。どの個体を見てもオーナーの想いが伝わってくる、熱いものばかり。それでは早速、紹介していこう。
グループAに憧れて
1990年式のBMW E30「M3スポーツエボリューション」を1996年に購入した、という阿部さん。M3が欲しいと思ったきっかけは、グループAレースでのM3の走りへの憧れからだったそうだ。
グループAレースは、連続する12カ月間に5000台以上(1992年からは2500台以上)生産された4座席以上のクルマをベースとしてつくられたレーシングマシンによって競われていた。さらに、その正常進化版といえるスポーツエボリューションは、500台以上(1992年までは250台以上)の追加生産が必要とされていた。
日本ではJTC(全日本ツーリングカー選手権)が、このグループA規定の車両でおこなわれていた。1985年にはBMW「635CSi」や日産R30「スカイライン」、トヨタAE86「レビン」などが参戦していたし、インターTECにはボルボ「240」や三菱「スタリオン」も参戦していた。
その後、1987年になってE30M3が参戦。1988年にクラス分けが整理されたことで、2.5L以下のマシンで競われるディビジョン2は、オートビューレックやアドバン・アルファ、シュニッツァーなどのM3が、ワンメイクレースのようなつばぜり合いを続けていく。阿部さんはそんなM3の雄姿に惹かれていたのだ。
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