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サーキット走行初心者向けのお手軽チューニングメニューとは? まずは「大手カー用品店」で交換できるパーツからはじめよう!

ブレーキパッドの交換

街乗りオンリーでもブレーキパッドは交換しておくと安心だ

非日常を手軽に味わうなら本格チューンは必要なし

 サーキットをマイカーで走って楽しむ「走行会」。これをエンジョイしようと思うなら、いきなり専門ショップで本格的なチューニングを行なう必要はない。じつは身近な量販店でのカスタムでも十分に可能なのである。

「ブレーキ」を強化して確実に止める

 まずはブレーキパッドから交換しておきたい。パッドはレース用のものはサーキットでしか使えず、普段使うと減りが早かったり鳴いたりするので、ストリート&スポーツがターゲットのモデルがピッタリだ。対応温度が0℃や日常温度から600℃くらいと書いてあるものを選べば大丈夫。費用は2~4万円+工賃1万円くらい。

 同時にブレーキフルードも交換しておこう。こちらも量販店でスポーツフルードが販売されている。レース用である必要はなく、スポーツモデルであれば沸騰しにくく、ロングライフで走行会にオススメだ。費用は1万円+工賃1万円もあれば十分。

愛車の状態を把握する「追加メーター」があれば安心

 あとは保険としてメーターを追加したい。純正の水温計は本当に危険な温度になるまでほぼ動かないので、実際の温度を見ながらクーリング走行をしたり、走行を中止できるようにしておきたい。

 そこでメーターを追加するわけだが、ここ20年ほどのクルマであればOBD2のコネクターに差すだけで動くタイプのメーターで温度は十分に把握できる。しかも、追加メーターだとそこそこの費用が必要だが、数万円のレーダー探知機でもそういった温度を表示できるモデルもある。それであれば多くの量販店で在庫もあるのですぐに購入が可能だ。予算の目安は2~3万円程度となる。

最近のモデルは手軽にパワーアップできる「ECU」チューン

 もっとパワーアップしたいならECUチューンも手だ。それこそクルマのメインECUを書き換えるのはショップのノウハウが活きる部分だが、HKSのフラッシュエディターなら手軽にチューニングデータに入れ替えてパワーアップが可能なのだ。自分でチューニングデータをインストールし、ノーマル戻しもできる。ディーラー入庫時や車両販売時には手軽にノーマル状態へ手軽に戻せるのは嬉しい。対応車種が限られるが、ショップでのECU書き換えと大きな遜色はないくらいのパワーアップが可能である。費用は6~7万円程度。

定番アイテムの「マフラー」交換も外せないメニュー

 それからチューニングと言えば定番はマフラーだ。2010年4月以降に生産されたクルマは、事前認証制度を受けたマフラーでないと車検に通らず、当然公道を走るのは違法となる。となると、伝説のショップの職人技の手曲げマフラーなんてのは古いクルマには存在するが、2010年以降のクルマには公道では使えない。量販店でも販売されている、大手メーカーのものを買えば安心である。

 現在のマフラーは加速騒音規制などもクリアしている。数値上は数馬力の向上で、昔のようにポンと20馬力あがるとかそういうことはない。しかし、アクセルに対するエンジンレスポンスが向上する。これは数値にはならない部分で、より乗りやすく気持ちよく走れるようになるのでオススメできるチューニングパーツである。予算はおよそ6~10万円程度だ。

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 ほかにも純正タイヤはサーキットで傷みやすいため、ハイグリップではなくてもいいのでスポーツタイヤにするのもオススメであり、バケットシートやフルハーネスにすればもっと走りやすくなる。いずれも量販店で購入、取り付けができるパーツだ。

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