サーキット走行に焦点を当てたコックピット
そのほかのカスタムポイントは、外装ではカーボンボンネットやはめ殺しとしたサンルーフ、ウイングのフラップなど。サンルーフは軽さを求めて、現在の仕様になった。
また、サイドウインドウにはバイザーが付いているが、これは「バイザーがないと雨の日に窓を開けられないので」という理由から装備したもの。エアコンレス車ならではの装備といっていいだろう。またホイールは、E38型7シリーズ純正品をセットし、タイヤはポテンザRE-71RS(225/45R16)をセットしていた。
インテリアではスタック製のメーターとOMP製ディープコーンステアリング、ゴルフボール型シフトノブ、サーキットアタックカウンターなどが目立つ装備。シートはレカロのSP-Gを運転席に、A-8を助手席にセットしている。
「このM3を買う前は、ルノーのルーテシアに乗っていました。しかしルーテシアは、アンダーステアがきつくて、そこが面白くないポイントでした。そこから乗り換えたM3は、とても愉しいです。エアコンレスやパワステレスは、ほかの人にはおすすめしませんが、そこまでしなくてもサーキットで存分に走りが愉しめます。そういうところに、レースに勝つためにBMWがつくったクルマである、ということが感じられますね。それこそエアコンが機能していてパワステがあれば、買い物や通勤も含めて、これ1台で問題なく生活できると思います」