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50台オーバーの軽自動車で争われたスポーツランドSUGOが熱かった! 「東北660選手権」の特別戦セミ耐久レースの勝者は?

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

4クラス:コースレコードを記録した#888細田/塩野組が圧勝

 HA36アルトのAGSによるエントリーが倍増した2ペダル限定の4クラスは、#888細田駿也/塩野力也組が練習走行で7年前に記録されたレコードを更新。もちろん予選と決勝も圧倒的な速さでトップを譲ることはなく、スリップストリームを上手く使った決勝では1分55秒575と、練習走行で細田が自ら記録したコースレコードを大幅に上まわった。

 2位も同じくHA36で遠く岡山から遠征した#55梶井貴寛、3位にはシリーズチャンピオンの#221宮澤幸秀/菊地哲也組が入った。

5クラス:表彰台常連の#106石川がまさかのリタイヤに

 ビギナー限定の5クラスは、3クラスでも上位に食い込む#106石川斗夢が、マシンの不調で下位に沈み決勝はリタイヤするという大番狂わせがあった。その結果、#71江尻兼作/志賀卓也組が優勝、#841藤原優地が準優勝の座に輝いた。

来年のシリーズ戦を見据えたテストなど充実した特別戦に

 特別戦は翌年のエントリーフィー無料を賭けたバトルだけではなく、次のシーズンを見据えたテストや練習を目的とするドライバーもいる。この日の注目株は12年の歴史を誇る東北660選手権で、初めての参戦となったHA25アルトを駆る#25稲垣康太。マシンはまだまだ未完成ながら2分フラットと将来を期待させるタイムで、熟成が進めば老朽化したHA23アルトの後継機になるに可能性もある。

25号車

 そして4クラスでは#67鈴木 茂/相原誠司郎組が、初の3速ATであるエッセを実戦投入してきた。こちらも2分1秒219と十分すぎるタイムで、CVTが有利とされる現状に一石を投じることになりそうだ。

 来年も東北660選手権はスポーツランドSUGO、エビスサーキットの西コースと東コースで開催。普通車に比べ圧倒的なローコストで手に汗を握る熱いバトルが楽しめるこのレース、同じく「東北660」の名を冠したターボGP/耐久レース/HA36カップ/ドリフトなどと併せて要チェックだ。

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  • 1クラス制覇の21号車
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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