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「走るラブホ」というより「ライブハウス」だったトヨタ「bB」はワルなデザインで女子ウケを狙ってた!?

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: AMW編集部

イルミネーションの輝き方を自在に設定することができた

 しかし、2代目 bBのユニークさはそれだけにとどまらなかった。全グレードともに車内が音と光に満たされる、まるでクラブにいるような世界観を楽しむためのイルミネーションモードまで用意した。最上級グレードの”Z”Qバージョンにはフロントカップホルダー(2個)、ドアトリム(左右)、アームレストコントローラー、インパネ、フロントドアスピーカー(左右)、インパネツィーター(左右)、パワードサブウーハー(左右)の全11カ所にイルミネーションを配置。センターコンソール部分のアームレストコントローラーで演出したいムードに合わせて、イルミネーションの輝き方を自在に設定することまでできたのである。

 モードとしては、Clubでは音連動イルミネーションとなり、音圧や周波数に合わせてイルミネーション付きのスピーカー(5カ所)の輝度が変化。Relaxモードではイルミネーション付きのスピーカー(5カ所)、フロントカップホルダー(2個)、ドアトリム(左右)が光をゆらぎの法則でフェードイン/アウト。Staticモードになると、全11カ所のイルミネーションが常灯した。くつろぎと妖しさ(トヨタの弁)をバランスさせてライトアップしてくれるのだからたまらない!

 そうした音×光の演出で、マッタリしながら、車内がクラブに大変身。クラブ好きの女子ならイチコロの威力を備えていたというわけだ。ちなみに、例の車内を「走るラブホ」化できるマッタリモードだが、誤解のないように伝えておくと、前席自体はグッと低くセットされ、天井の高さを実感できるものの、フルフラットになるわけではなかった。背もたれのリクライニング角度は20度だから、大きくリクライニングした程度であり、リクライニング機構付きソファでまったりするようなプライベート空間演出のためのポジションだったのだ。

 いずれにしても、2000年代の遊びグルマを象徴する1台、トヨタbBの中古車を探しているなら、唯一、センターコンソール部分のアームレストコントローラーが付く最上級グレードの”Z”Qバージョンを探すのがポイントだ。それ以外のグレードやダイハツ版のクーでは、そうした徹底した音×光の演出はできない。また、音を楽しむ場合、周囲の迷惑にならない音量、場所でお願いしたい。

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