ド目立ちキャンディレッドの70スープラ
2022年11月20日に富士スピードウェイで開催された「スープラ全国ミーティング2022」。歴代トヨタ「スープラ」のみのイベントとして、全国から様々なスープラとオーナーが参加した。形式ごとに整然とスープラが並べられた会場にはチューニングメーカーやショップのブースが出展されたほか、ヘリテージパーツのトークイベントや盗難防止セミナーなども行われた。そんな会場から、熱いスープラ愛を感じさせてくれるオーナーと愛車を紹介しよう。
エンジンを80スープラの2JZ-GTEにスワップ
大学生の頃からGA70型(2Lエンジン)~JZA70(2.5Lエンジン)と、70系スープラを乗り継いできたayaさん。当初はノーマル状態で購入した1992年式のJZA70は、ストリートドレスアップをコンセプトに現在の姿になったとのことだが、ストリート仕様には収まらないカスタムが施されている。
まずエンジンは80スープラにも搭載された、3.0L直6ツインターボの2JZ-GTEにスワップ。タービンはトラストGReddyのT78-29Dに変更されている。ハウジングの口径が小さい29Dをセレクトしたのは、低速トルクに振った結果だ。この組み合わせにプラスしてリンクコンピュータの制御により、525psのパワーを発揮しているという。
理想の4本出しマフラーのため安全タンク仕様に
エンジンルームからリアのトランクに視線を移動すると、安全タンクが目に飛び込んでくる。チューニングエンジン+安全タンクというとサーキット走行に振ったカスタムかと思いきや、サーキット走行は考えていないという。ではなぜ、安全タンクなのだろうか。
「見た目を含めて、理想のマフラーが4本出しだったんですね。それを付けるときに純正の燃料タンクが邪魔だったんですよ。排気効率とかも理想的なものにならなかったんで、純正タンクは取り外して上に載せちゃおう、ということでこうなりました」
こだわりカスタム多数でしっかり構造変更ずみ
さらに、後席を取り払いパッケージトレイをアルミに変更し、ラジエター&オイルクーラースプレータンクとバッテリー、スペアタイヤを搭載。これは、スペースの問題と重量配分を考えてのことなのだそうだ。
そのほか、エアロパーツ、ワンオフのステンレスマフラー(エンドはチタン)、70はブレーキが弱かったため日産スカイライン・タイプM用の4ポットキャリパーに変更、追加メーターなどなど、このスペースでは書ききれない程のカスタムが施されているが、構造変更を行い、車検が通る仕様となっている。
ちなみにボディカラーは、いたずらにあった際にいっそ派手にしようと、赤ラメのキャンディピンクに全塗装したのだという。
オバフェンとシザーズドアがエクステリアの最終形
大学生の頃から付き合ってきた70スープラだが、ほかのモデル、例えば80などに乗り換える気はなかったのだろうか。
「70が好きだったので、ほかは興味ないんです。リトラが好きなんですよ。この後も、オーバーフェンダーとシザーズドア仕様にしていきたいです。とくにシザーズドアはキットが見つからないので、どうなるかは分からないですけどね」