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「じゃない方グレード」に注目! 「GTS」「Q’s」「SZ」など王道外し狙いがブームの予感です

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 日産自動車/SUBARU/AUTO MESSE WEB

  • GTSエンブレム

  • S13シルビア J's
  • A80型スープラ
  • GTSエンブレム

魅力的なのは最上級グレードだけではない!

 お笑いコンビの場合、一方のほうが注目が高かったりする。それでも相方のほうは別の魅力があったりして、「じゃない方芸人」なんて呼ばれることも。

 クルマでもグレードというのはときにはシビアなもので、最上級グレードばかりが注目されることも多く、それ以外は日陰の存在だったりする。とくにスポーツカーはその傾向が強いだろう。しかし、最上級グレード以外のグレードも注目に値することも多々あったりするわけで、今回はそんなグレードたちに注目してみた。

日産スカイライン「GTS」

 スカイラインと言えば「GT-R」を一番に思い浮かべるかもしれないが、ハコスカやケンメリ時代は「GT」という二番手グレードも人気だった。第2世代となると、GT-Rの次にあたるのが「GTS」や「25GT TURBO」である。そもそもセダンやクーペの需要が落ち始めていたのは逆風だったが、そこはFRを採用するスカイライン。もちろん味付けはスポーツカーそのもので、今思えばスカイラインの血統はここにありといった感じだった。ちなみにこちらも中古車は高騰中だ。

日産シルビア「J’s&Q’s」

 S13とS14のシルビアにあったのがこれらふたつのグレードで、最上級はターボの「K’s」だった。ちなみにJ、Q、Kはトランプの絵札に由来したもの。スペックはS14で比較すると220ps(K’s)と160ps(Q’s/J’s)で60psも差があった。ターボのほうが断然面白かったが、NAを目一杯回して楽しむのも悪くはなかった。

S13シルビア J's

スバル インプレッサ「WRX」

「WRX」と言えば、インプレッサのスポーツグレード。さらに途中から「STI」などが加わったことで、WRXはベースグレード的な印象があった。たしかにSTIのカリカリな味付けは硬派で、スバルらしさを存分に味わえたのは事実だが、つねに臨戦体制な感じがあった。その点、素のWRXはポテンシャルは高く、加えて実用車的な部分も残されていて、日常使いには逆に向いていた。

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