トヨタ 「ツアラーS」
今でもドリフトで現役なのが、チェイサーなどに設定された「ツアラーV」。ターボでMTもあるという類まれなスポーツセダンだ。そのイメージを踏襲したNAグレードが「ツアラーS」で、当然のことながら非力で走りのポテンシャルは段違いだった。ただ、チューニングベースで考えると、それほど悪くはなかったのも事実である。
トヨタ スープラ「SZ」
先代、つまり80型のスープラは3LのNAとツインターボの2本立て。NAが「SZ」で、ターボが「RZ」だった。登場した1993年はまだバブルの名残りもあったし、スポーツカー全盛でRZに目が行きがちだった。ただ、NAでも225psはあったので、パンチはないものの、ゆったりとした走りを楽しむことができた。
ちなみにさらに先代の70型だとエンジンラインアップが多く、一番下の2Lの直6だと105psという低スペックゆえ、悲しいぐらいだった。
番外編 AT(オートマチック)
スポーツカーと言えばMT。これは間違っていないが、ATの設定が必ずと言っていいほどあった。ただ、1990年前後だと3速から4速で、スポーツテイストをかなりスポイルしていたのは事実。ただ、割り切ればイージードライブで雰囲気を楽しむには十分であり、スポーツカー不遇の時代である今乗るとさらにその思いはいっそう強く感じるだろう。