モータースポーツ活動60周年、展示テーマは「サーキットの軌跡」
千葉県・幕張メッセで1月15日(日)まで開催中の東京オートサロン2023。タイヤメーカー大手のブリヂストンは1963年の第1回日本グランプリからモータースポーツに携わり、今年で60周年。それを記念した展示ブースを展開していました。
10年後、20年後も「走るわくわく」を伝えていくために
2023年にモータースポーツ活動60周年を迎えるブリヂストン。東京オートサロン2023のブースは「サーキットの軌跡」がテーマで、2022年のスーパーGTでGT500クラス・シリーズチャンピオンを獲得した「カルソニック IMPUL Z」をはじめ、2007年のチャンピオン「ARTA NSX」、2002年のチャンピオン「エッソウルトラフロー スープラ」の3台のスーパーGTのマシンに加え、クスコがチューニングした最新の「GRカローラ」も展示。
1963年に鈴鹿サーキットで開催された第1回日本グランプリを皮切りに、F1をはじめ国内外のビッグレースを制してきた、ブリヂストンとモータースポーツの関わりがわかるコーナーが設けられていた。
ブリヂストン広報担当者は次のように語ってくれた。
「今回はブリヂストンのモータースポーツ活動が60周年ということで、まずその60年のモータースポーツ活動を振り返るのがコンセプトです。そしてその60年間やってきたことに対して、この先、10年後、20年後もタイヤの『走るわくわく』を伝えていくのがタイヤメーカーの使命だと思っています。そうしたブリヂストンの思いを、星野一義さんや鈴木亜久里さん、佐藤琢磨さんなどトップドライバー、監督からのメッセージで表現した『Tomorrow Road』コーナーにも注目してください」
モータースポーツでも環境性能と運動性能を追求
肝心のタイヤの展示では、POTENZAブランドの第1号タイヤ「POTENZA RE47」と、1986年に国内タイヤメーカーのタイヤとして、初めてポルシェの承認を受け新車装着された「POTENZA RE71」を見ることができる。「RE71」は現在のブリヂストンを代表する「RE71RS」のルーツ。今では当たり前のユニディレクションタイヤを自動車メーカーに納入した最初のタイヤでもあった。
こうしたブリヂストンのレジェンドタイヤとともに、次世代の技術を使ったタイヤとして、タイヤ重量を大幅に軽量化し、省資源化やタイヤの転がり抵抗を大幅に低減する事で、環境負荷を低減するとともにハンドリングなどの運動性能との両立を可能にするタイヤ技術「ENLITEN」(エンライトン)を使ったソーラーカー用タイヤも展示。
さらに天然素材グアユール(乾燥地帯で育つゴムをつくる植物)を使用したインディカーシリーズ用のレーシングタイヤも並べ、将来にわたりサステナブルなモータースポーツを支えていく姿勢をアピール。
一番気になる市販のスポーツ用タイヤについては、新製品など大きなニュースはなかったが、タイムアタック用のタイヤとして定評があるRE-12D TYPE Aに17インチ、18インチのサイズがちょっと増えるという情報があった。
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会場にはタイヤ技術に精通したスタッフもいて、タイヤの使いこなし術などについて、かなり詳しい質問もできるので、オートサロンに出かけたらブリヂストンの60年間のモータースポーツ活動を振り返るとともに、最新情報もゲットしてこよう。