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「ファミコン」「東京ディズニーランド」と同じ年のクルマは? 40周年を迎えるのは「ハチロク」「いつかはクラウン」でした

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Stellantis/AMW編集部

アウディ スポーツ クワトロ

 今でこそ、4WD+ターボエンジンは最速・最強のパッケージとして認知されているが、その先鞭をつけたのが、アウディ「クワトロ」シリーズだ。クワトロは1980年のデビューだが、1981年からWRCに参戦し、1983年に現在のアウディスポーツ社の前身、クワトロ社を設立。

 そのクワトロ社が、200台限定のホモローゲーション取得用モデルとして1893年に生み出したのが、「スポーツ クワトロ」。迫力あるブリスターフェンダーとショートホイールベース(クワトロより320mm短縮)が特徴で、エンジンは306ps/350Nmまでチューニングされた2.2L 直5DOHC4バルブターボを搭載した。

 グループB仕様になったクワトロにより、1983年のWRCで、ハンヌ・ミッコラがドライバーズタイトルを獲得している。

ダッジ キャラバン

 今でも続くミニバンブームの元祖ともいえるダッジ「キャラバン」が登場したのも1983年。日本でも知名度の高いシボレー「アストロ」よりも2年早いデビューだった。ダッジ キャラバンは、FFで3列シートの7人乗り。後席は片側スライドドアを採用し、まさにミニバンの原形だ。

* * *

 そのほか、ホンダがF1に復帰(第2期)したのも1983年で、当初のマシンは「スピリット ホンダ201C」。15年ぶりの復帰レースは7月のイギリスGPだったが、わずか5周でリタイアという結果に……。その年の最終戦からウィリアムズにエンジンを供給し、ケケ・ロズベルグが5位に入賞。これが黄金期の入口になっていく。

 また、三菱「パジェロ」がダカールラリーに初出場し、市販車無改造クラス優勝したのも1983年(初代パジェロは1982年から発売)。

 こうして振り返ると、過去40年の前半は、わかりやすく日の出の勢いを感じられたが、後半の20年は黄昏モードともいえなくもない。

 だが、たとえ黄昏モードだったとしても、それがいつまでも続くわけではなく、カーボンニュートラルや安全性能のウエイトが増していっても、面白いクルマは出てくるはず。これからの20年もクルマへの夢を持ち続けながら楽しんでいこう。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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