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スバル新型「インプレッサ」の国内仕様はどうなる? 担当者に直接聞いてきました【東京オートサロン2023】

新型インプレッサのフロントマスク

2023年の春頃に発売開始予定

 2022年のロサンゼルスオートショーでワールドプレミアされた北米仕様のスバル新型インプレッサ。その国内仕様車のプロトタイプが、2023年1月13日(金)幕張メッセで開催されている東京オートサロンにて発表されました。

 新型インプレッサは「目的地への運転がワクワクしていつでも楽しい、乗る人すべてをアクティブな行動へ後押しするモデル」と商品企画本部・プロジェクトゼネラルマネージャーの毛塚紹一郎氏は述べている。2023年春頃の販売開始に期待を寄せているユーザーも多いことでしょう。

 また、インプレッサは誕生30周年・6代目となる新型インプレッサについて毛塚氏は次のようにコメントし、自信の程を伺わせていました。

「インプレッサはスバルの中でもスタンダードモデルという位置付けですが、安全の部分と走行性能の動的質感に全力投球して開発し、快適さを追い求めたモデルです」

スポーティさを強調したデザイン

 新型インプレッサのデザインコンセプトは「ユーティリティスポーティカー」と「シャープさ」。例えば、共用パーツの多いクロストレックと比較してもヘッドライトの目尻ラインをよりスーッと流れるような形状にし、ラインの見せ方の違いを出すことによってスポーティさを演出しています。

 また、スバル車のフロントグリルの定番とも言えるヘキサゴングリルには、新たにトライアングルの形を取り入れ、新型インプレッサにしかない特徴的なデザインとしています。

 キーワードとなる「シャープさ」ですが、それだけではなく前後フェンダーの張り出しの力強さやボリューム感などで、まるでアスリートのような筋肉質なイメージを持たせることによって、「スポーティカー」の名に相応しいモデルに仕上げていました。

 フロントからリアに流れるプレスラインやドアが薄く見えるように施されたフロントドア下部のラインは、クルマをシャープに見せるポイントに一役買っています。さらに、リアをグッと絞ったようなコンパクトなボディ形状と、ルーフエンドの高さを現行車よりも下げたハッチバックらしいフォルムにより、軽快さも演出していました。

 テールランプの切れ込みが以前にも増して鋭くなったことも新型インプレッサの特徴と言えるでしょう。また、テールランプのCシェイプ(コの字型と言われる部分)をリアバンパー下部にもプレスラインとして取り入れることで、リア全体の統一感も感じられます。

参考出品のSTIパーツを装着

 展示車両は、STIパーツ装着車となっていました。センター2本出しマフラーはSTI専用品で、ノーマルでは見えないタイプとなっているようです。STIパーツは、今回の新型インプレッサ専用に開発されたもので、プロトタイプに装着されたパーツはほぼこのまま市販化されるとのことでした。

エンジンは1グレードのみの展開

 内装ですが、こちらにも「スポーティ」が鍵となっており、シルバーカラーのパーツを多く盛り込んでいます。例えば、トリムやインパネ、シートにもシルバーを採用し、落ち着いた室内空間に仕上がっていましたが、シート生地にレッドの差し色を織り込むことで、”アクティブな行動への後押し”というモデルコンセプトにも繋がる箇所も見受けられました。

 新型インプレッサの国内仕様では、エンジンは2L水平対向+モーター(e-BOXER)の一本のみで、北米仕様に設定されるRSグレードの国内展開はないそうです。スバルファンにとっては少し残念に思うところかと思いますが、EV走行とエンジン走行の繋ぎ目をスムーズになるようにチューンアップし、より気持ち良く走れる改良が施されているようなので、走行性能には大いに期待できるでしょう。また、エンジンに一部補強を加えることにより、静粛性も向上しているとのことでした。

 今回オートサロンで展示されたプロトタイプは、「サンブレイズパール=燃える太陽」の意味を持つ新色です。その他の楽しいカラーバリエーションも含めて、現在準備中とのことでした。

 また、STIsportのような特別仕様車は発売予定があるのか、質問したところ

「お客様のご要望があれば、その声をもとに今後検討する可能性もあるかもしれません」

 と少し言葉を濁した毛塚氏でしたが、もしかしたらファン垂涎のSTIパーツ盛りだくさんのモデルが、少し時間をおいて登場するかもしれません。オプションやSTIパーツの発表もあわせて発売が待ち遠しいですね。

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