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「パワー」か「パーツ」か? サーキット初心者から脱却するチューニングのステップアップをやさしく解説します

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AMW編集部

地味だが効果を体感しやすいアイテムを紹介

 吸排気系や車高調にブレーキを強化。タイヤもハイグリップに履き替えた仕様で、ある程度はサーキットを走り慣れたなら、次なるステップに進みたいところだ。ビギナーを卒業して中級に足を踏み入れるには、果たして何をイジればより効果的だろうか。効果を体感しやすいうえサーキット以外、一般道も楽しくなるのはさらなるパワーだ。

ECUデータの書き換えで谷をなくす

 すでにマフラーとエアクリーナーを交換していると仮定すれば、次に試してもらいたいのはECUのデータ書き換えだ。燃調や点火時期に加えてレブリミットを変更することも可能で、パワーやトルクの向上だけじゃなく「谷」と呼ばれる落ち込みを解消。コーナーによってはひとつ下のギヤで引っ張ることで、シフトチェンジのタイムロスを減らせるのもメリットだ。

 さらにチューニングが進めばまた書き換えることで、次のクルマに乗り換えるまで長く使えるのでコスパも高い。

ハイグリップラジアルに交換するだけでポテンシャルが上がる

 次はタイヤのグリップを上げること。いわゆるセカンドグレードからフラッグシップのハイグリップラジアルに、もしくはサイズをアップするだけでコーナーでの安定感は高まるし、立ち上がりではパワーをロスせず地面へ伝達できるようになる。

 ただし過剰なグリップはパワーが食われて最高速が伸びず、立ち上がりが遅くなるといったデメリットがあることも覚えておこう。エンジンがライトチューンなら純正の1サイズ上、例えば195から205程度にとどめるのが無難だ。

スプリングのレートアップでコーナーリング性能がアップ

 続いては足まわりでスプリングのレートアップ。知ってのとおりスプリングは硬いほどロール量が減るが、初心者の大半はブレーキングで強い荷重をかけることができず、結果としてスプリングを縮められない=曲がらないとなってしまう。

 しかしテクニックが上達すれば話はまた別となる。硬いスプリングにシッカリ荷重をかけられるドライバーなら、ロール量の減少やステアリングの応答性アップといったメリットを活かし、より高いスピード域でコーナリングできるようになるはずだ。

 なおレートが上がれば最適なダンパーの減衰力も変わるので、じっくり走り込んでベストなセッティングを探し出そう。使っているダンパーに減衰力の調整機能が付いてこず、フルハードにしてもレートアップに対応できないようであれば、車高調ごとワンランク上のアイテムに買い換えたほうが早いかもしれない。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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