インテリアはシルバーを随所に取り入れたシックな空間
インテリアは、ピラーや天井のブラックをメインカラーにしながら、シルバーを随所に取り入れたシックな空間に。なるべく多くの色を使わぬよう、今回はブラック×シルバーという色の明暗のコントラストで華やかさを演出したことがこだわりポイントです。明るいトーンのシルバーのシートベルトカラーが、落ち着いた室内にとても映えています。
今回装着されているレカロシートは、現行のWRX S4に採用されているものと同様の形状ですが、メイン生地にウルトラスエードを使用し、インパネのミッドトリムやドアトリムとのトータルコーディネートとなっています。そのほか、ステッチはシルバーで統一されていました。
ホイールも専用設計されている
目玉となるのは、ホイール。19インチのBBSアルミ鍛造ホイール「RE7」をベースの意匠にしていますが、スポークの湾曲具合などは、STIがこのクルマのために専用設計したもの。色は、スーパーブラックハイラスターでした。ハイラスターという金属調塗装で、光が当たると陰影がはっきりと見えるのが特徴です。
「自然光のもとでは、光の当たり方でホイールの見せる表情が豊かに変わるのを感じていただけると思います」と高津氏。
インテリア同様に、エクステリアもブラックカラーで統一するため、より黒っぽい色味のハイラスターに塗装したそうです。ちなみに、ホイール4本セットで約10kgの軽量化が実現しています。
STIエンブレムのカラーリングに注目!
エクステリアでは、リアにSUBARUロゴとSTIのエンブレムが装着されています。SUBARUロゴはラスターブラックという少し光沢を抑えたカラーリングでした。また、STIエンブレムのフチもラスターブラックに塗装しています。今回のレヴォーグSTI sport#が初の採用で、現在は同車の専用のカラーコーディネートとのこと。今後このカラーのエンブレムが発売されるかは未定との回答でした。
また、展示車両はSTI製のフロントスポイラーやサイドスポイラー、リアアンダースポイラー、マフラーなどが装着されていましたが、すべてオプションでの扱いです。
ボディカラーの展開は、オフショアブルー・メタリック、セラミックホワイト、クリスタルブラック・シリカ、WRブルー・パールの4色です。オフショアブルー・メタリックは、クロストレックから採用されたカラーですが、今後量産のレヴォーグに採用されるかは「なんとも言えない」ということでした。
レヴォーグSTI sport#に続く特別仕様車は出るのか?
レヴォーグSTI sport#のイチオシとは? との問いに対して高津氏は次のように語ってくれました。
「やはりそこは乗り味。私たちはこのクルマに乗ると運転が上手くなるというクルマを目指して開発しています。とくに操舵初期の応答遅れの少なさにこだわって作った一台です。クルマと人の体が一体になったような、意のままに操れる楽しさをユーザーに一番にアピールしたいですね」
500台限定という限られたユーザーのみ享受できる乗り味ですが、そのユーザーからの反応が好評だった場合、レヴォーグSTI sport#のような特別モデルが今後登場のでしょうか?
「うーん、まあちょっと先のことはわからないのでなんとも」とのこと。
今回の取材の中では、はっきりとした言葉で得られなかった回答もありますが、未知の楽しみがまだまだ残されているように感じるレヴォーグSTI sport#です。高津氏の話からも自信を持って世に送り出せる一台が出来上がったということは間違いないと感じられました。
レヴォーグSTI sport#の車両価格(消費税込)は、576万4000円、注文は2022年1月26日(木)〜5月12日(金)まで全国のスバル販売店で受け付ける予定。受注期間内に限定台数に達した時点で受注終了となるので、気になる方はお早めに。