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20年前にS耐を制した「R34 GT-R」をレストア! レースで鍛え続けてきた「エンドレス」の最新ブレーキとは【東京オートサロン2023】

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW編集部

毎年恒例「エンドレス」の旧車レストア、今年はS耐マシンが主役!

 ブレーキを中心としたチューニングパーツで知られるエンドレス(ENDLESS)では旧車のレストアも積極的に行い、長野県の「130コレクション」で展示している。東京オートサロン2023には、2002年・2003年に木下みつひろ/青木孝行のドライブでスーパー耐久レースを制した「エンドレスアドバンR34 GT-R」を持ち込んだ。

エンドレスのブレーキを装着して優勝した記念すべき1台

 広報の花里祐弥氏によると、このマシンは実際に2002年にS耐を戦った車両で、2003シーズンの開幕前に箱替えしたあと、ガレージで眠っていたシャシーを復刻させたものだという。

「このマシンは、20年前に圧倒的な速さでチャンピオンを確得したこともありますが、ちょうどこのときから純正ブレーキ以外の使用が解禁になり、エンドレスのブレーキキャリパーキットを装着したクルマという意味で、特別な1台なんです。現在当社で発売しているモノブロックキャリパーや2ピースキャリパーの原点になったのが、このR34 GT-Rだったので、昨年レストアプロジェクトを立ち上げて組み上げました。エンジンも当時使用したものをオーバーホールして搭載したので、いつか機会があれば実際に走らせてみたいと思っております」

6POTキャリパーの新作3モデルに注目

 また新製品でいえば、3点のキャリパーに注目したい。「LARGE6」はエンドレス最大の6POTキャリパーで、鍛造の2ピースタイプ。R35「日産GT-R」などを想定したものでMAX400φまで対応し、300系のトヨタ 「ランドクルーザー」などにも装着できる。

「レーシングMONO6EVO」は、メルセデス・ベンツ「AMG-GT R」などの純正19インチホイールに合わせたモノブロックキャリパー。幅をタイトにする設計で、純正ホイールとの干渉を防げるのが特徴だ。重量も非常に軽量で、ノーマルの鋳造キャリパーに比べ片側2kgもの軽量化を実現している。

 最後が「M6」。「LARGE6」と同じくエンドレス最大の6POTキャリパーだが、「LARGE6」や「レーシングMONO6」と違って、この「M6」はアウトパイプ方式となっている。アウトパイプ方式にすることで、キャリパーの前付/後付どちらにも対応できるため、幅広い車種をターゲットにできる利点がある。

環境に配慮したカッパーフリーのロースチールパッド

 そしてブレーキパッドについては、カッパーフリーのロースチールパッドを開発。アメリカの環境保護庁は、2025年までにブレーキパッドの銅の含有量を0.5%未満に削減することを求めていて、それに呼応する形で、エンドレスが新しいパッドを開発した。

 ロースチールパッドはコントロール性に優れている反面、銅を使用しないと高温特性が弱くなるという短所があったが、エンドレスではカッパーフリーで耐熱性、耐摩耗性を向上させたロースチールパッドを製品化することに成功。これらは2023年春から発売されて、ラインアップされていく予定だ。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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