ブランドを統一してチューニングをしていれば査定アップの可能性はある
丹精を込めてコツコツと作り上げたチューニングカー。やむを得ない事情で手放すことになれば、パーツ代の元を取るとはいわないまでも、少しでも高く売りたいと思うのは誰もが同じだろう。
昔のようにカスタムカーは売却がひと苦労だったり、査定すら拒否されるなんて時代ではなくなり、カスタムカー専門の買取店まであるほどだ。ただし同じパーツでもメーカーやブランドにより、査定が大きく変わることはあるのだろうか。
よく聞くのは自動車メーカーと深い繋がりのある、いわゆる「ワークス」のパーツは高いという話。TRD/STI/無限/ニスモなどモータースポーツの印象が強く、当然ながらディーラーで販売や取り付けができて保安基準適合であり、性能アップに加え耐久性も純正と同等という印象がある。
はたしてワークス系とそのほかのパーツメーカーで査定に差が出るのか、カスタムカーの買取を積極的に行っている中古車店に聞いてみた。
破損や大きな汚れがあれば間違いなくプラスにはならない
「ワークス系だけに限った話じゃありませんが、誰もが知っているような有名メーカーなら、販売するとき強いセールスポイントになります。ネット通販だけの出どころが不明な商品よりは、当然ながらプラス査定することになるはずです。とくに同じメーカーで吸排気やエアロが揃っている場合は、さらにプラスされる可能性があると考えていいでしょう」
上記で挙げたワークス系のアイテムだけじゃなく、有名メーカーであれば大きな差はないようだ。次は販売も買取も大半がフルノーマルで、社外パーツには縁がないという中古車店。
「そもそもイジった車両が持ち込まれることが少なく、私もアフターパーツに詳しいワケじゃありませんが、万人受けしそうにないデザインのエアロだったり、音が大きすぎるようなマフラーはマイナス査定、場合によっては買取をお断りすることもあります。もっともワークス系をはじめ有名どころのパーツなら、クオリティ的にマイナス査定とはならないのでは?」という話だった。
ただ両店に共通しているのはワークス系のパーツであっても、破損や大きな汚れがあれば間違いなくプラスにはならず、車両そのもののコンディションのほうがはるかに重要であること。
以上の話をまとめるとワークスおよび有名メーカーのパーツは、コンディションで大きく左右されるがプラス査定になることもある。もっとも査定額を優先してパーツを選ぶ人は少ないだろうし、好きで買ったメーカーやブランドがたまたま高査定でラッキー、程度に考えたほうがチューニングを楽しめるのではないだろうか。