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日本に1台! ランボルギーニ「ウラカン」並の時速325キロをマークするコーヨーラド「ULTIMA CAN-AM Spyder」とは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典

レーシングカールックだがナビもエアコンも付いている

 世の中には、まだまだ見かける機会が皆無に近いクルマがある。ラジエターやフィンコイルといった熱交換器の製造、販売、修理を手がけているKOYORAD(コーヨーラド)のブースに展示されていた「ULTIMA CAN-AM Spyder」もその一台だ。詳しい素性が分からなかったのでスタッフに伺ってみたところ、イギリス製のキットカーで、レーシングカーのようなスタイルだがエアコン付きなのだという。

 2006年式で、0-100マイルにおけるワールドレコード/9.4秒を記録したマシンと同スペックだという。CAN-AMは日本に1台のみとのことだが、その最高速は325km/h(!)。展示車は排気量が7200ccで最高出力が650psとなるシボレー/American Speed V型8気筒エンジンを車体の後部に搭載していたが、フォードやポルシェのパワーユニットを積むこともできるようだ。

 メカニカルな部分のスペックを記すと、サスペンションはULTIMA、ブレーキはAP RACING、ホイールはOZ Racing、タイヤはフージャースポーツ DOTラジアルR7(F:245/35R18/R:335/30R18)、トランスミッションはゲトラグ製6速MT、クラッチとデフはULTIMAというディテールとなる。内装関係は、シートがULTIMA、ステアリングホイールがスパルコ F-10C、オーディオがロックフォード T4652-S、カーナビがカロッツェリア DMH-SF700という内容だった。

展示車両には同社のラジエターやオイルクーラーを装着

 1956年に設立されたKOYORADは、自動車に搭載されるラジエーターの修理をおもな業務とする会社として発足し、今日ではラジエーターやコンデンサー、オイルクーラーといった熱交換器全般の製造、販売、修理を行う、いわば“熱交換器のデパート”としてユーザーのニーズに応えている。既述したようにエアコンを装備しているULTIMA CAN-AM Spyderは、KOYORAD Ultimate Sportのラジエター、エンジンオイルクーラー、エアコンコンデンサーを装備していた。

 KOYORADの製品は、一般的な乗用車、モータースポーツ用マシン、二輪車、クラシックカーなどの名車、旧車に搭載される車両用熱交換器のほか、特殊車両、産業用機器、発電機、業務用空調といった各種機器に付帯している熱交換器まで対象となっており、身近に存在するあらゆるモノに採用されている。

 上記のような用途別熱交換器は基本的にオーダーメイドとなり、近年はフィンコイルタイプ(Uベンド式)熱交換器の生産にも力を入れているのだという。形状やロット数など、ユーザーの要望に合わせたフィンコイルタイプ熱交換器の提供を行っており、その柔軟な対応力には定評があるのであった。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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