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「レーシングミク」と「西陣織」のシート登場! ブリッドが変わり種のシートをリリースする理由をお教えします

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW編集部/BRIDE

スポーツシートの名門「ブリッド」の新たなチャレンジ

 千葉県・幕張メッセで2023年1月13日~15日まで開催された「東京オートサロン2023」。スポーツシートメーカーのブリッド(BRIDE)が持ちこんだ数々の新製品のなかから、とくに注目のアイテムを紹介しよう。

オフ車ユーザーに向けた「EURO GHOST」

 ひとつはユーロスターIIのボディにカモフラージュ柄(迷彩)を組み合わせた「EURO GHOST」(ユーロゴースト)。ロングドライブに適したリクライニングモデルの人気シート、ユーロスターIIに、グリーン カモフラージュとブルー カモフラージュの2種類のカモラージュ色を追加。

「ユーロゴーストは、これまであまりターゲットになっていなかったオフロード車のユーザーにもブリッドのシートを使ってもらいたいと思い、カモフラージュ色を採用してみました。PVCレザーなので水滴が染み込みにくいシートになっています」

 と担当者は語ってくれた。これは1月16日から受注開始となっている。

「レーシングミク」とコラボした39脚の限定シート

 もうひとつはスーパーGTで初音ミクGTプロジェクトを展開するグッドスマイルカンパニーとのコラボで生まれた「レーシングミク 2022Ver.」で、こちらもベースはユーロスターⅡ。初音ミクのイラストが、シートバックに大きく描かれているのが最大のポイントだ。シートバックにデザインしたのは、キャラクターを長くきれいな状態で保つためという心配りからで、39脚限定生産のプレミアムシートだ。こちらも1月16日より予約開始で、価格は22万円(消費税込)。

リサイクル素材の西陣織を使ったコンセプトも

 また参考出品として、西陣織の新素材Reperic(リペリック)を纏ったストリームス「SDGsコンセプトSTREAMS」も発表。リペリックとは、リサイクルペットボトル繊維を使用し西陣織の技術で織った織物のこと。フクオカ機業が開発し、伝統と環境の両面において持続可能性を生み出す新しい価値を創造した素材として注目を集めている。

 表皮には化石燃料の使用を減らし、環境負荷を限りなく抑えた新素材の人工皮革「ビガプリモ」を採用。中央のキルティング部分は、リサイクル繊維の不織布を裏地に、凹凸感のあるデザインに仕上げている。

 現段階では、自動車用のシートとして要件を満たしていない面もあり、まずは座り心地にこだわったSDGs対応の高級家具としてのコンセプトシートになっているが、次世代のスポーツシートとして、リサイクル性、環境性に配慮したSDGs対応のものを先取りした形として、気になる一脚といえるだろう。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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