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新型「フェアレディZ/シビックタイプR」に画期的な可変マフラー誕生!「フジツボ」の最新テクノロジーとは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW編集部

音量・音質・性能特性を変化させるエグゾーストシステム「VVV」

 千葉県・幕張メッセで2023年1月13日~15日に開催された東京オートサロン2023に、フジツボ(FUJITSUBO)は日産RZ34「フェアレディZ」、ホンダFL5「シビックタイプR」、トヨタ「GRカローラ」といった3台の最新車両のコンセプトカーを持ち込んだ。

ふたつのバルブを併せ持つことで音質までコントロール

 とくに気になったのは新型フェアレディZのマフラー。マフラー本体に内蔵されたバタフライバルブの開閉により、排気経路を変化させて、音量・音質・性能特性を変化させる画期的なエグゾーストシステム「VVV(ヴィダブリュ)」のコンセプトモデルを装着していた。

 このマフラーは、サイレンサー部分だけでなく、フロントパイプ側にもうひとつ可変バルブを設け、ふたつのバルブを併せ持つ、新しいタイプのマフラーになっていた。

 フジツボの担当者はこのように語ってくれた。

「ふたつのバルブがあることで、音量の切り替えだけでなく、サウンドも変えられるようにしようというのが狙いです。サイレンサー側は従来どおり音量をコントロールし、フロントパイプ側は左右のVバンクから来た2本のパイプが1本に集合する手前のバイパスパイプにバルブを設け、音の質を調整するのが狙いです」

今後は可変バルブ付きマフラーが増えていく!?

 シビックタイプRも同じくVVV(ヴィダブリュ)コンセプトモデルが装着されていたが、こちらはノーマルマフラーにもバルブがついているので、その純正可変バルブを活かしつつ、フジツボ独自レイアウトを採用した3本出しスタイルにまとめている。

「このシビックタイプRのように、純正マフラーに可変バルブがついているクルマは、社外マフラーに交換する際も、バルブ機構がなくなるのは嫌だというユーザーも多いです。今後は可変バルブ付きのマフラーがどんどん増えていくのではないでしょうか」

 もう1台のGRカローラは、レーシングドライバー佐々木雅弘選手のブランド、GROW Designとのコラボ製品。出力特性、大人の音質はもちろん、テールカットや焼き色にもこだわった自信作で、ディーラーなどでも購入可能だ。

アウトドア業界にフジツボが進出するかも?

 そのほか、東京オートサロンではおなじみの「マフラー屋さんのニットマフラー」は今回も好評。2023モデルは、VVVに倣って、内部にバルブがついている手の込んだ仕様に!

 シャレが効いているという意味では、マフラーのサイレンサー部分=タイコを半分にカットして作ったバーベキューグリル「タイコさん」も会場内で販売。チタンの焼き色が美しい寸胴や、タイコとテールエンドそのものの形をしたスチーマーなどの試作品も並べられ、ユーモアセンスが光っていた。

 これらはSMITH SUSonoのブランド名で市販化されるかもしれないので、アウトドア好きはフジツボからの最新情報も見逃さないようにしよう。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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