「第26回大阪オートメッセ2023」は2023年2月10日~12日に開催
「大阪オートメッセ」は1997年から開催されており、自動車とカスタマイズを軸に、多様なクルマ&エンターテインメントを追求したショーです。このイベントは例年20万人以上の来場者を誇り、2023年もインテックス大阪を舞台に、2月10日(金)~12日(日)の3日間にわたり開催されます。ここではどのようなイベントなのか振り返るため、2022年の様子をご紹介。今回は、日産京都自動車大学校のブースから、学生たちのユニークなカスタムカーをご覧ください。
2022年に日産京都自動車大学校が展示した4台のカスタムカー
クルマイジリのスペシャリスト=整備士を育成している日産京都自動車大学校は、大阪オートメッセ2022で4台の車両を展示しました。どれも学生たちのアイデアと技術で作られた個性豊かなカスタムカーたちで、限られた予算と時間の中で創意工夫を施した車両がギャラリーの注目を集めていました。
Z34「フェアレディZ」をS30フェイスに
S30フェイスが印象的なクルマは、大阪オートメッセ2022の開催当時に現行モデルだったZ34をベースに、S30の再生パーツやオリジナルパーツを移植した車両。しっかりと車検も取得していて当日は自走で会場入りをしていました。ワイドなZ34でS30を再現するためにモール類やガーニッシュを分割し延長加工を実施。全体的なシルエットもS30に近づくようにさまざまな工夫が施されていました。
ハコスカ顔で中身は「ラシーン」、名づけて「ラコスカ」
ハコスカフェイスが移植されたコンパクトSUV(?)のベースはなんと日産ラシーン。名づけて「ラコスカ」。ハコスカオーナーのセカンドカーをコンセプトとし、教材車のハコスカから型を取りボディパネルを作成したり、再生パーツを流用加工し装着したりしています。灯火類の年代を統一することにこだわり、その完成度から大阪オートメッセ会場では本物のハコスカオーナーから「販売してくれない?」と言われたほどでした。
R34「スカイライン」のパワートレインを移植したハコスカ
そして赤いボディが目を引くハコスカは現代的なパワートレインが与えられた車両。役目を終えたR34スカイラインの実習車から、エンジンやトランスミッションが移植されています。R34の駆動系を収めるためフロアは切った貼ったの大加工となり、ストラットタワーもR34用を移植。力作である車両でしたが、卒業の時期が来てしまい、プロジェクトがスタートした際の学生の手では、残念ながら完成には至りませんでした。
「シーマ」風味のSUVのベースは「ムラーノ」
シーマフェイスのSUVの正体は、日産ムラーノがベース。SUVブームということを考え、日産がもしもフラッグシップSUVを開発したら? そんなコンセプトで生まれた車両です。ライト類やグリル、バンパーなどはシーマのものをそのまま使用。車検を取得するための光軸調整や、ライト類と曲面が合わないリアまわりの自然な造形など、ライト類に苦労して完成した車両です。
今年はどんな若者カスタムか乞うご期待
毎年違うメンバーたちがカスタムカーを製作している日産京都自動車大学校。2023年はどんなユニークな車両たちが展示されるのでしょうか。若手ならではの感性とアイデアで製作されたカスタムカーを見たい人は第26回大阪オートメッセ2023に足を運んでみてください。