廉価グレードでも上位に食い込むことができるのも醍醐味
ハイグリップタイヤを履いた新規格NAや旧規格NAの4クラスは、かつて東北660選手権でシリーズを制した経験があるマシンを持ち込んだ、#760 ナローテックヨコハマ耐久アルトがポール・トゥ・ウィンを飾る。2位はやはり東北660シリーズ常連である#829 チーム関東 ARY、3位には旧規格マシンの#84 LUBIRD巻渕自動車トゥデイが食い込むが、3連スロットルのMTRECではない廉価グレード。長丁場の耐久は定番マシンではなくとも戦え、また楽しめるということを見事に証明した。
2023年シーズンはニューマシンが増えるのか期待
全体として注目したいのはHA36型スズキ アルトが増えたこと。以前はほとんど姿を見なかったが今回は5台、3クラスでは無給油で優勝にも輝いている。電子スロットル車は純正ECUの書き換えが認められており、それに加えて吸排気系をチューニングしても燃費は20kg/L以上。セーフティカー介入のタイミングなどに影響されるとしても、200分を無給油で走り切り優勝したのは正直予想外だった。
HA36カップがスタートしたことで台数はさらに増えると予想され、過給器が付いたワークスやターボRSも以前から燃費のよさには定評がある。東北660耐久レースでもHA36アルトが主力マシンになる日は遠くない!?