1充電の航続走行距離は270km
「ELEMO」のキャビンは1905mmと高く設定されているため、非常に細い車両の印象だ。基本シャシーのサイズで全長3910mmに車幅1380mmサイズという、軽自動車(全幅1480mm以下)よりも幅の細い車両である。荷台の装備によっては1470mm(ボックス)まで広がることにはなり、姉妹モデル「ELEMO-K」はリアのオーバーハングを切り詰めたモデルになるので、軽自動車の全長となる3400mm以内に収めた全長3390mmとなる。
この軽自動車サイズに近い2台は、ラダーフレーム構造を基本とし、サスペンションもフレーム内に収めており、荷台の高さは750mmで完全にフルフラットとなる。ELEMO で25.92kWh、ELEMO-Kでは13kWh容量のリチウムイオンバッテリー、またモーターおよびコントロールユニットも同じくフレーム内に内蔵し、後輪を駆動する。一充電走行距離はELEMOで200km、ELEMO-Kで120kmとなる。
その第3弾モデルが、今回のELEMO-Lとなる。最大積載量1250kg、1充電航続走行距離270kmというスペックの商用バンだ。床下に43.5kWhのバッテリーを収めており、普通充電によって8時間で完全充電が可能で、急速充電にも対応する。
完全に商用バンとしての車両となっており、2名乗車でコクピットと荷室の間以外、荷室側に窓はない。リアドアは観音開きとなり、外ヒンジのため、ぐるりと大きく開くことができる。バックドアの開口は高さ1265mm×幅1330mm。サイドドアは右側のみ(開口は高さ905mm×幅765mm)で、上下開きでスライドドアではない。ちなみにラゲッジ地上高610mm、荷室長は2890mmとなる。
「これからのEVの未来について想像を膨らませていただけたら」と挨拶した蕭社長。ハイエースやキャラバンにとって代わることができるのか? このHWEのこれからの展開に注目したい。