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全長6メートル!! トヨタ「アルファード」を「ハイラックス」のパネルを使ってスーパーデューリー化した苦労とは

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

荷台部分は現行ハイラックスのパネルを流用

 また、2021モデルの前期型30アルファードをベースにしているので、フロントフェイスは現行モデル仕様にリメイク。そして、ピックアップトラックスタイルに伴ってスライドドアが使えないので、純正加工リアドアを観音開きにしている点が面白い。

 じつは想像していた以上に大変な作業だったらしく、巨大なドアを支えるためのヒンジの製作、そして、閉じた時の収まり、さらに開いた時に目立ってしまうスライドアームのレール跡を埋める作業など、作り込むのが大変で苦労が絶えなかったそうだ。

 荷台部分については、現行ハイラックスのパネルを部品で調達して、2mの寸法に合わせてさらに延長している。この部品に関しては地元の千葉トヨタが協賛してくれたことで、作業もスムーズに進んだ。

 スーパーデューリーらしさを強調するリアフェンダーはクラフトフォーマーを使って鉄板を曲げて成形。そこに履かせているホイールは驚くことにワーク製エクィップE10の20インチ14Jマイナス72という極太の深リムを持つモデルだったから凄い。ちなみに、履かせているタイヤはトーヨー プロクセススポーツの345/25ZR20で、こちらも凄いサイズだ。

 他にもデューリートラックらしさをイメージさせるパーツとしてアルファードのヘッドにデューリーマーカーをマウントさせ、ミラーもサバーバン用を手に入れて巨大なスタイルに合わせてコーディネイト。

 かなり突き抜けたカスタムでやり切った感もあるが、別の生徒に話を伺うと、やり残したことがあるらしい。それは、ダブルタイヤ化である。

 スーパーデューリーならばデューリーフェンダーとリアのダブルタイヤは押えておきたいポイント。構想はできていて、いすゞ「エルフ」のホーシングを使えば、なんとかダブル化ができるという案も出ていたそうだ。しかし、予算や製作期間の問題があり断念したとのこと。ぜひとも見てみたかったものだ。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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