低周波設計のスプリングを採用した理由とは
今回取材で撮影したBMW G26「420iグランクーペ」以外にもすでに20車種近くに対応。クルマによってはすんなりと仕様が決まる場合もあれば、なかなか決まらないケースもある。開発期間が半年に及ぶものも少なくない。
サーキット走行は想定していないので、街中からワインディングロード、それに高速道路などを試走。スプリングが馴染む時間も考慮する。こうして走り込んで気になる部分を指摘する。それを受けて製造メーカーはスプリングを巻き直さなければならない。わずか数回の仕様変更でも想像以上に時間がかかる。もちろん3Dデザインは、その時間を惜しまない。ユーザーが満足する製品作りのためだ。
「しなやかな乗り心地を実現させるために低周波設計のスプリングを採用しています。車高は下げられるけど乗り味の悪化は回避するために、バネレートを落とさずに柔軟性を確保する作戦です」
低周波とは固有振動数が少ないこと。基本的にスプリングの巻き数が少ないと固有振動数が高まり硬くなる。逆に巻き数が多いと固有振動数が減って柔らかくなる。つまり同じバネレートでも巻き数の多い低周波スプリングの方がマイルドに仕立てられるのだ。
「しかし、机上の理論がそのまま反映できるほど甘くはありません。巻き数が多いと線間密着が起こりやすいことも鑑みなければなりません。だからあまり短くはできないんです」
他メーカーのスプリングは30~35ミリのローダウンが主流となっているが、3Dデザインは20~25ミリにとどめる。それ以上を求めるユーザーには3Dデザインの車高調を薦めている。
「BMWの生まれ故郷であるドイツとは明らかに速度レンジの低い日本の道路事情に合わせたテイストでまとめました。アダプティブサスペンション装着車両にも対応させるなど、純正ダンパーの実力を余すことなく引き出して上質なフィーリングを生み出します」
妥協を許さないモノ作りがチューナーを宣言する3Dデザインの矜持だ。
■BMW G26 420iグランクーペ
specifications
・エアロパーツ
フロントリップスポイラー(材質:カーボン):¥168,000(消費税別)
アンダーフリッパー(材質:カーボン):¥65,000(消費税別)
サイドスカート(材質:カーボン):¥218,000(消費税別)
リアディフューザー(材質:カーボン):¥168,000(消費税別)
トランクスポイラー(材質:カーボン):¥108,000(消費税別)
・ホイール(鍛造1ピース)
タイプ3フォージド ブラッシュド:F:9.0Jx20/R:10.0Jx20:¥165,000~(消費税別)
・タイヤ
アドバンスポーツV105:F:245/35ZR20/R:255/35ZR20
・ローダウンスプリング(開発中)
プロトタイプ 25mmダウン:価格未定
・マフラー
車検対応 ステンレス リアマフラー(Φ90mm 4テール): ¥260,000((消費税別)
・パワーアップ
ブースターチップ3(約35馬力アップ):¥100,000(消費税別)
・インテリア
スポーツペダル ATペダルセットアルミ:¥29,000(消費税別)
スポーツペダル フットレストアルミ:¥18,000(消費税別)
パドルシフター アルミ:¥49,000(消費税別)
・その他
ロゴエンブレム グロスブラック:¥6,800(消費税別)
ボディストライプ:非売品
●問:株式会社スリーディーデザイン
TEL:045-595-3330
所在地:神奈川県横浜市都筑区勝田南2-18-10