2023年はWRX S4をベースにした新型車両で挑戦
第51回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(ドイツ・プファルツ州アイフェル、5月20日~21日)のSP4Tクラスには、SUBARU WRX NBR CHALLENGEで参戦します。昨年に引き続き、チーム総監督は辰己英治氏、監督は沢田拓也氏、ドライバーはカルロ・ヴァンダム選手(オランダ)、ティム・シュリック選手(ドイツ)、山内英輝選手、井口卓人選手の4名です。
2023年は、WRX S4をベースにした新型車両での挑戦となり、新型車両の開発はプロジェクトリーダーの渋谷直樹氏が務めます。また、今回も全国のSUBARU販売店から選抜された精鋭8名のメカニックがチームに参加し、レースをサポートする体制です。
「2022年のレースがリタイヤになってしまったことに加え、新型感染ウイルスで参戦できなかった2年間は、ファンの皆様を含め、われわれもとても悔しい思いをしました。今シーズンは、FA24型2.4リッター直噴ターボエンジンとスバルグローバルプラットフォームを搭載した新型車両となりますので、部品などをすべて新規で制作しています。去年までのマシンの経験を生かしたうえで形を変えたものですので、大丈夫かなと思うと同時に、未知数なところもあり少し難しい部分もあります。
ずっと引き継いできたものが一旦リセットされた感じにはなります。これまでのEJ型エンジンなら壊れるところもわかっていますし、ここまでならやれるという領域もわかっているのですが、新規のものはまずはトラブル部分を出し切ってしまうことが大切かなと考えています」
と苦労されているご様子でした。新規部品の開発のほか、ミリ単位での空力パーツの試験や解析など、ニューマシンの開発には、大変な努力が積み重ねられているのだとあらためて感じました。
今シーズンの目標についても伺いました。
「去年のリタイヤと2年間参戦できなかった分のリベンジを新しいマシンで果たしたいです。まだ感触はわかりませんが、新しいクルマで新しいことに挑戦して、参戦することが大切ですね」
スーパーGTもニュルブルクリンク耐久レースもどちらも新型車両での参戦となるので、レース展開がまだまだどうなるかはわかりませんが、今シーズンのスバルのモータースポーツ活動に期待が高まります。