学生たちで協力して作り上げた力作
ボディ加工や細かい細工は学生達全員で協力し合って製作。フロントマスクはNDロードスターのボンネットが丸くなっているので、フラットになるように成形。バンパーはレインフォースメントにアングルを組んでRX-3のフロントフェイスがしっかり収まるように固定。
フェンダーは途中までがアルミで、フロントセクションはほぼ鉄板仕上げになっている。なぜアルミ板を使わなかったかといえば、純正フェンダーが鉄板で作られていると思い込んでいたからだそうだ。作業を進める段階でアルミフェンダーだと気づいたらしい。
また、オーバーフェンダーも鉄板で成形し、実際のサバンナワークスオーバーフェンダーよりも大きくなっている。実はこれ、本当はもう少し小さくする予定だったが、ホイールを入れたらキャリパーが当たってしまい、スペーサーを入れて外側に出した影響で、ワークスフェンダーをこの大きさにするしかなかったと話してくれた。
それ以外にも学生達の工夫はたくさんあり、箱車感を強調するために、リアクォーターも鉄板で形を作り、オーバーフェンダーとのバランスを考えて絶妙なラインで湾曲させて絞り込んである。
また、リアはトランクも含めてほぼ全て鉄板で作り直し、オープンカーならではの幌はちゃんと使えるように残しているのもポイント。大胆かつシンプルな造形のリアには、グランドファミリアのテールランプを移植。本当ならRX-3用を使いたかったが、近年の旧車ブームによるパーツの高騰のあおりを受け、中古で安かったグランドファミリア用にしたという事だった。
様々な企業の協力もあって完成したNATS「RX-Cabriolet」と名付けられたサバンナRX-3顔のNDロードスター。その完成度はとても高く、スタイリング、カラーリング、アイデアも含めて実に見事なカスタムカーであった。