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1年3カ月かけてログハウス完成! 雪が積もるとスズキ「ジムニー」でも辿り着けない自然を遊び尽くします!【おとなの山遊び Vol.2】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

  • 荒れた山
  • 伐採
  • ログハウス建設中

恵まれた環境で山遊びを楽しめることに感謝

 共同管理するはずだった遊び場プロジェクトが崩壊、と思いきや、間髪を入れずに別の開拓プランが浮上した。仕事もプライベートもまわりの人に恵まれていることを自覚しつつ、このタイミングで好きに使える場所が出てきたことは本当にビックリである。

楽しく遊ぶためには苦労をともに出来る仲間が必要

 もっとも浮かれてばかりはいられない。自分を「いちばん大切に使ってくれそう」と信頼してもらったからには、期待に沿わなければ善意で土地を提供してくれた方に申し訳なさすぎる。そのために欠かせないのは何といっても仲間だ。

 ただし知り合いなら誰でも彼でも構わないわけではなく、自然が好きで一般常識を持ち合わせていることが大前提。

 まだ新参者である自分にはどうしようもなかったとはいえ、モラルのない人がいればグループごと崩れ去るのは学んだ。またアウトドアが趣味といってもキャンプとは似て非なる遊びで、当分は作業がメインとなり、危険な野生動物や害虫だって当たり前にいる。われながら気の長い話だとは思うが数年後を快適に過ごすため、開拓そのものを楽しめる人でないと嫌になってしまうはず。

開拓を始めて2年で誘った友人はひとりだけ

 あとは資金も大きなテーマ。資材や工具を中心にそれなりの出費があり、キチンと分担できる人でないと厳しい。これらを引っくるめた「温度差」が非常に大切であり、小さなズレはいずれ埋めようのない違和感になる。

荒れた山

 前回の失敗から慎重になり過ぎているかもしれないが、気軽に連れて行って場所だけを知られるのもリスクだ。そのため開拓をスタートして2年が経つが、声をかけたのはひとりだけ。以前から付き合いがあって人柄を熟知しており、かつスキルや経験も十分すぎるほど持っている。

 とはいえ技術的な部分はさほど重要ではなく、不可欠なのは足を運ぶ頻度、つまり熱意なのだ。どんなに「アウトドア大好き!」と言っても顔を出すのが数カ月に一度では話にならず、同時にコチラから声をかけずとも勝手に来てくれるような人が理想だと考えている。正直「人手が欲しい」と感じることは多いものの、理想の遊び場を作るには人を選ばなければダメ。スタンスは「去る者は追わず、来る者は拒む場合アリ」だ。

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