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1年3カ月かけてログハウス完成! 雪が積もるとスズキ「ジムニー」でも辿り着けない自然を遊び尽くします!【おとなの山遊び Vol.2】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

草刈りから木の伐採まで自らの手で

 そんな紆余曲折を経ていざ開拓が始まった。刈り払い機で顔の高さまで伸びた雑草を薙ぎ払いつつ、少しずつ奥へ進むと土地が尖った三角形であると判明。全部で300坪とは聞いていたが、実際に使えるのは200坪がいいところ。先の細くなっている部分の利用方法はもっと作業が進んでから考えよう。

 草をあらかた刈ったら次は木の伐採だ。チェーンソーで中心部から杉の木を少しずつ切り倒したら、もっとも重要な拠点であるログハウスを建てる位置の選定だ。当初は自分たちで作るつもりでいたものの初心者にはハードルが高く、本職のビルダーがすぐ身近にいることもあってプロに依頼した。

伐採

 当然ながらセルフビルドの方が安く済むことは確かだが、完成後のクオリティを見ると判断は正解だったと納得。失敗もまた経験と笑って済ませられる予算と時間の余裕はなく、何もかもDIYすることにこだわっているわけでもない。プロの手を借りるときは素直に借りる、これも開拓で身に付いた大きな知恵だ。

* * *

 最初の草刈りからログハウスが建つまで1年と3カ月、拠点ができたことでようやくスタートラインに立ち、快適性と安全性を高めるための作業は今からが本番。アウトドアに限らず趣味を長く楽しむには温度差の少ない仲間が欠かせず、人の多さはプラスにもマイナスにも働くことがあると声を大にして言いたい。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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