「第26回大阪オートメッセ2023」は2023年2月10日~12日に開催
「大阪オートメッセ」は1997年から開催されており、自動車とカスタマイズを軸に、多様なクルマ&エンターテインメントを追求したショーです。このイベントは例年20万人以上の来場者を誇り、2023年もインテックス大阪を舞台に、2月10日(金)~12日(日)の3日間にわたり開催されます。今回は大阪オートメッセの黎明期、1997年の第1回から2000年の第4回までの会場風景を振り返ってみましょう。
「改造車」から「カスタム」へとシフトした90年代
大阪オートメッセの第1回が開催されたのは1997年の2月でした。そのきっかけは、1995年の車検制度の規制緩和です。当時アメリカ政府が自動車パーツの市場開放を求めて行われた日米自動車・同部品協議での合意が背景にあり、いわば「外圧」によって自由化された形でした。
ともあれ、この規制緩和によって日本のアフターマーケットは急速に活性化することになります。チューニングやカスタマイズの自由度が大幅にアップしたことで、それまで「改造」というとアンダーグラウンドなイメージが強かったわが国で、カスタムが日の当たるカルチャーとして成長していくこととなったのです。
第1回オートメッセの会場はインテックス大阪の6号館AとBの2ホールだけで、出展社は122社。現在から見ると小規模ですが、関西初のカスタム系イベントとして賑わい、来場者は15万人を記録しました。
じつは1998年だけ大阪ドームで開催
ちなみに1998年の第2回大阪オートメッセは、前年にオープンしたばかりの大阪ドーム(現:京セラドーム大阪)で開催されています。このとき予想を上回る数の来場者が集まったことで入場待ち行列が長大になり、ドームを何周もするほどに伸びてしまったのも、イベント黎明期ならではの珍事でした。1999年の第3回からは会場をインテックス大阪に戻して、現在に至っています。
また、1998年から2003年にかけて大阪オートメッセへ自動車メーカーの参入が続いたのも大きなトピックです。はじめはメーカーのアクセサリー部門などが出展する形で、やがて規模が拡大して、メーカー自ら出展することに。カスタマイズ文化が市民権を得ていくなかで、メーカーとアフターパーツ業界が協力・切磋琢磨して、より安心して楽しめるパーツが進化してきたのです。
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毎年開催されてきた大阪オートメッセ。コロナ禍による2021年の中断を挟み、2年ぶりの開催となった2022年はまだ様子見モードで展示車両台数は例年より少ない328台でした。
2023年の大阪オートメッセは1年前より大幅に出展数が増え、500台以上のカスタムカーが集結する予定です。カスタマイズシーンの最先端をチェックできる絶好の機会ですので、2月10日~12日はインテックス大阪へ足を運んでみることをお勧めします。